マイクロソフト、イスラエル・ハマス衝突についての議論を社内で禁止。従業員は「一方的な命令に幻滅」

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Toby Scott/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

マイクロソフト(Microsoft)はイスラエルとハマスの衝突に関し、従業員の間で議論することを禁じた。同社内のメッセージから明らかになった。

マイクロソフト社内の「全社」掲示板に投稿されたあるメッセージを、約9万人が閲覧した。この投稿の中である従業員は、上層部からの「一方的な命令」と思われる対応によって「自分たちの仕事と会社にひどく幻滅」したと書き込み、次のように続けている。

「パレスチナ・イスラエル戦争が続くなか、ダイバーシティとインクルージョンを強力に推進する会社が、このようにひどく差別的で社会問題を無視するような態度をとるのを見ると悲しくなる。パレスチナの人たちを打ちのめすほどの不当な苦しみに対して、まるでうちの会社は関心がないみたいじゃないか」

この投稿には約600件のリアクションと60件のコメントが寄せられたが、その後、マイクロソフトはこの投稿へのコメントを締め切った。

「本スレッドへのコメントは、締め切らせていただきました。引き続きお互いに思いやりと優しさを実践し、Viva Engageで対話する際には、忘れずにMicrosoft 365使用ガイドラインを順守するようお願いします」

と、コミュニティマネージャーは発信している。Viva Engage(旧名称はYammer)とはマイクロソフトの従業員が利用しているプラットフォームで、企業用チャットボードも備えている。

なお、この従業員は、幹部のどのコメントが偏向していると感じたのかは投稿の中で特に言及していない。

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