【更新】ベースフード「カビ多発」で約76万袋を自主回収。製造受託のリョーユーパンも謝罪

今回新たに、リョーユーパン唐津工場で製造された「BASE BREAD リッチ」の一部商品も回収される。

リョーユーパン唐津工場で製造された「BASE BREAD リッチ」の一部商品も回収される。

撮影:三ツ村崇志

完全栄養食をうたうパンやパスタを販売しているベースフードが、一部商品の自主回収を発表した。自主回収の対象は、合計で約76万袋にのぼる。

ベースフードは、10月23日に同社が販売する「BASE BREAD シナモン」の一部工場で製造した商品ロットに「カビ発生が多発する事案」が判明したとして、該当製品を保有する消費者に対して交換・返金対応を発表。該当製品の製造工場で包装破損状況の確認や追加調査などを進めていく方針を示していた。

▶関連記事:ベースフード、一部商品に「カビ多発」。購入者には個別連絡、交換・返金対応も

シナモン以外のフレーバーも自主回収

ベースフード

今回の回収の発端となった、ベースフードシナモン味。カビ問題が発生していない製造所でつくられたものを商品の参考写真として撮影した(製造所固有記号はIT)。

撮影:三ツ村崇志

10月24日に発表したプレスリリースでは、今回最初に問題が確認された「BASE BREAD シナモン」の該当ロット製造工場でつくられた別商品も含めた商品の自主回収を進めていくと公表した。

なお、ベースフードでは自社工場を持たず、パンの製造はすべてOEM(委託製造)。今回カビの発生が最初に確認されたシナモン味の該当ロットの製造を担っていたのは、佐賀県唐津市にあるリョーユーパン唐津工場(製造所固有記号:RA)。

ベースフードによると、自主回収の対象となるのは、リョーユーパン唐津工場で製造された以下の賞味期限の商品、合計で約76万袋。

・BASE BREAD シナモン:賞味期限 23.10.23~23.12.12:48万2357袋

・BASE BREAD カレー:賞味期限 23.10.23~23.12.12:26万1584袋

・BASE BREAD リッチ:賞味期限 23.10.23~23.10.28:2万640袋

※回収対象になるのは、上記のフレーバー、賞味期限の商品のうち、製造所固有記号がRAのもの。

シナモン味

該当ロットの写真。「RA」との表示と、賞味期限で判別できる。

撮影:三ツ村崇志

ベースフードは、23日に発表したリリースの時点では、包装の破損などをカビ発生の要因と推察していた。翌24日に発表したリリースでは「これまで当該製造所で製造した商品においても同様にカビ多発の可能性があると判断いたしました」として、万全を期すために10月 23 日までに当該製造所で製造した商品の自主回収、および製造中止・出荷停止の措置を取るとした。

該当する商品をECサイトで購入した消費者に対しては、個別に連絡し、回収方法や返金の案内を進めていくとしている。なお、該当商品はコンビニなどの小売店では展開していない。

ベースフードは、今回の自主回収の業績への影響については「現在精査中」としている。

なお、自主回収対象の商品を受託製造しているリョーユーパンは、10月25日に「【お詫び】ベースブレッド カビ発生に関するお詫びについて」を発表

次のようなコメントを記載している。

「良品づくりに万全の対策を講じていたにもかかわらず、このような事となり誠に申し訳ございませんでした。

本件につきましては所轄の保健所へ届け出を済ませております。

なお、弊社唐津工場で製造しているその他の自社商品において同様の事故は確認されていないことを申し添えさせていただきます」

編集部より:参考写真について、カビ問題が発生していない製造所でつくられたものだと追記しました。 2023年10月25日 8:10

編集部より:リョーユーパンのお知らせ情報を追記しました。 2023年10月25日 15:07

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