インテリアデザイナーに聞いた、2023年で終わりそうなキッチンのトレンド12

オールホワイトのキッチンやステンレスを多用したキッチンは、2023年は流行遅れとなっている。

オールホワイトのキッチンやステンレスを多用したキッチンは、2023年は流行遅れにとなっている。

Joseph Hendrickson/Shutterstock

  • Insiderは4人のインテリアデザイナーに2023年に流行遅れになるキッチンのトレンドを尋ねた。
  • モダンなファームハウス風、オープンフロアプラン、過度なインダストリアルデザインは時代遅れになりつつある
  • デザイナーたちはDIYで塗装したキャビネットもキッチンを素人っぽく見せると語っている。

人々はグレーを基調とするキッチンから離れつつある

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キッチンにグレーを多用するのは時代遅れ。

Serghei Starus/Shutterstock

フリーモデル(Freemodel)のインテリア・デザイナー兼プロジェクト・ディレクターのサッシャ・ロペス-ジェイムス(Satsha Lopez-Jaimes)によると、グレーを基調とするキッチンから脱却する時期に来ているという。

その代わり、建築を引き立てるような時代を超越した色に注目することを彼女は勧めている。

「キッチンのデザインに遊び心を加えるために、さまざまな色調と仕上げを試してみてほしい」とデザイナーはInsiderに語った。


バックスプラッシュのトレンドは、ごちゃごちゃしたものからシンプルなデザインに変わりつつある

模様のあるバックスプラッシュはシンプルなデザインに変わってきている

バックスプラッシュは模様のあるものからシンプルなデザインに変わってきている

Joseph Hendrickson/Shutterstock

セレーナ・ルイス・デザインズ(Selena Lewis Designs)のインテリアデザイナー、セレーナ・ルイス(Selena Lewis)によると、賑やかでカラフルなバックスプラッシュ(キッチンのシンクやコンロの背面の壁)は、シンプルで洗練されたデザインに取って代わられている。

「サブウェイタイル(ニューヨークやパリの地下鉄で使われているようなシンプルなタイル)、大理石、モザイクを多く見かけるようになった」と彼女は話している。


DIY(日曜大工)で塗装したキャビネットは、時に雑然として素人っぽい印象を与える

DIYをすると安価で済むかもしれないが、素人っぽい印象を与えるかもしれない。

DIYをすると安価で済むかもしれないが、素人っぽい印象を与えるかもしれない。

Berna Namoglu/Shutterstock

お金を節約するために自分でキャビネットを塗装することがあるかもしれないが、大抵はプロが塗装したのではないことは分かってしまう。

ルイスは「壁の色やバックスプラッシュなどのキッチンとは別の部分をDIYした方がうまく施工でき、メンテナンスしやすいかもしれない」と話している。


過度にインダストリアルで、メタルを多用したスタイルは、寒々しく居心地が悪いかもしれない

木などの温かみのある色調が少ないと、キッチンの居心地が悪くなるという。

木などの温かみのある色調が少ないと、キッチンの居心地が悪くなるという。

Anna Andersson Fotografi/Shutterstock

ロペス-ジェイムスによると、無機質でインダストリアルなキッチンは、冷たく魅力のないものにしてしまうという。

木のような温かみのある自然素材をデザインに取り入れると、より心地よく感じられるかもしれない。

「木製のキャビネット、カウンタートップ、そしてエレガントな木製のアイランドキッチンは、温かみと個性をもたらすことができる」とロペス-ジェイムスはInsiderに語っている。


白一色のキッチンは個性がない

キッチンに色がないと個性もない。

キッチンに色がないと個性もない。

Joseph Hendrickson/Shutterstock

インテリアデザイナーでホーム・リノベーション・スクール(Home Renovation School)を設立したジュリー・アイルランド(Julee Ireland)によると、真っ白なキッチンのトレンドは消えつつあるという。

オールホワイトのキッチンがあまり好きではないので、このトレンドが去るのは嬉しい。私にとって、真っ白のキッチンは面白みや個性に欠けて冷たすぎる感じがする」

彼女は真っ白なキッチンの代わりに、より豊かな木の色や、グリーン、テラコッタ、ブルー、ゴールド、ワインレッドといったアースカラーを使うことを勧めている。


モダンな農家風のキッチンは使い古されている

農家風キッチンのデザインは時代遅れだという。

農家風キッチンのデザインは時代遅れだという。

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「このスタイルはかなり前から存在するもので、私の意見では、農家風のスタイルは少しやり過ぎだと思う」とアイルランドはInsiderに語っている。

「マットな黒と白のエプロン・フロント・シンク(カウンタートップの下のキャビネットベース上にある前面から差し込む形式のシンク)はもう時代遅れだし、今は新しいスタイルを取り入れる時期が来ている」

金属製品、蛇口、照明を変えることで、この時代遅れのトレンドを簡単にアップデートできると彼女は話している。


吊戸棚がないキッチンは殺風景になる

キッチンの吊戸棚がないと、キッチンの壁がむき出しになる

キッチンの吊戸棚がないと、キッチンの壁がむき出しになる。

David Papazian/Shutterstock

コージー・スタイリッシュ・シック(Cozy Stylish Chic)の主席デザイナー、ジャンヌ・K・チャン(Jeanne K Chung)によると、吊戸棚がないと、キッチンが殺風景になってしまうという。

「何もない壁がたくさんあると、キッチンを見ていても楽しくない」と、チャンはInsiderに語った。

「壁一面に窓があったとしても、それは貴重な収納スペースを犠牲にしていることになる」

壁に取り付けられたり、天井から吊り下げられる棚を選ぶことをチャンは勧めている。


オープンシェルフはキッチンを雑然とした印象にする

オープンシェルフは一般的にキッチンを雑然と見せてしまうものだ

オープンシェルフは一般的にキッチンを雑然と見せてしまう。

Monkey Business Images/Shutterstock

「オープンシェルフはまだたくさん見かけるが、本当に古くさく見え始めてきている。多くの場合、オープンシェルフはキッチンを雑然とした感じにしてしまう」とチャンはInsiderに語った。

フローティングシェルフを引き戸のものにすれば、この問題を解決するかもしれない。

「特に酸エッチングを施したガラスを使えばより効果がある。ガラスの向こうにぼんやりと形は見えても、乱雑さまでは見えない」


個性のないキッチンはつまらないものになる

型にはまったキッチンは、個性を発揮する余地がない

型にはまったキッチンは、個性を発揮しない。

Ground Picture/Shutterstock

ロペス-ジェイムスによると、キッチンに個性的な装飾がないと、つまらないデザインになってしまうという。

「個性的なインテリアや家族の写真など自分好みのインテリアを使い、あなたの個性をキッチンに吹き込もう」と彼女は付け加えた。


ステンレスを多用したキッチンの人気は下がっている

ステンレスを多用したキッチンの装飾は避けたい

ステンレスを多用したキッチンは避けたい。

pics721/Shutterstock

ロペス-ジェイムスによると、ステンレス使い過ぎたキッチンは居心地の悪いものにする可能性があるという。

「ステンレス製の電化製品に、銅や特注のパネルのような仕上げを組み合わせることで、バランスの取れた、視覚的にも魅力的なキッチンを作ることができる」と、ロペス-ジェイムスはInsiderに語っている。


オープンな間取りは一般的ではなくなりつつある

開放的なフロアプランは、生活エリアを分けられることを防ぐ。

開放的なフロアプランは、生活エリアを分けられない。

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ロペス-ジェイムスによると、オープンなフロアプランはメリハリがなく、生活エリアを分けるのが難しくなる可能性があるという。

「その代わり、アイランドキッチン、ハーフオープンスタイル、または開放的で風通しを保ちながら、エリアを分けるために戦略的に家具を置くことを検討してほしい」と彼女は提案している。


照明が乏しいと機能的なキッチンとは言えない

キッチンの作業灯やペンダント照明はとても大切だ

キッチンの作業灯やペンダント照明はとても大切だ。

David Papazian/Shutterstock

「照明の乏しいキッチンは、作業中にイライラするし、機能性にも欠ける」とロペス-ジェイムスは言う。

キャビネット下や天井にペンダントライトをつければ、明るい作業スペースを確保できると彼女は話している。

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