電気工学の学士号を取得した人の収入の中央値は10万6600ドルだった。
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- Insiderは、アメリカ国勢調査局のデータを用いて分野別の学士号取得者の収入中央値を調査した。
- 電気工学の学位を持つ人の収入中央値が最も高かった。
- 工学以外の分野では、金融、会計、看護が中央値が高かった。
卒業を控えた大学生は、理想とする就職先、学生ローンの返済額、そして収入について考えているかもしれない。
収入の中央値データによると、電気工学やコンピューターサイエンスを学んだ人は、通常10万ドル以上の収入を得ている。このデータは、アメリカ国勢調査局(USCB)が最近発表した、2022年のアメリカン・コミュニティ・サーベイによるものだ。
以下のリストは、調査回答者が答えた最初の専攻分野について、学士号の分野ごとの収入の中央値を示している。国勢調査局のデータは、学士号を持つ25歳から64歳の大卒者のうち、「その他のビジネス学位」のような「その他」と記されたものも含め、34の学位分野をカバーしている。
以下は、学士号取得者のみを対象とした調査による、分野別の収入中央値だ。
学位分野別の収入中央値(25~64歳)
- 電気工学(Electrical engineering)10万6600ドル(約1600万円、1ドル=150円換算)
- コンピューターサイエンス(Computer science)10万1600ドル(約1524万円)
- 機械工学(Mechanical engineering)9万9180ドル(約1488万円)
- 土木工学(Civil engineering)9万4370ドル(1416万円)
- 金融(Finance)9万1400ドル(約1371万円)
- エンジニアリング(Engineering)9万490ドル(約1357万円)
- 経済(Economics)8万9570ドル(約1344万円)
- 会計(Accounting)7万7200ドル(約1158万円)
- 数学(Mathmatics)7万6350ドル(約1145万円)
- 一般ビジネス(General business)7万4570ドル(約1119万円)
- 看護(Nursing)7万3560ドル(約1103万円)
- マーケティング(Marketing)7万3440ドル(約1102万円)
- その他のビジネス(Other business degrees)7万2540ドル(約1088万円)
- 政治(Political Science)7万2420ドル(約1086万円)
(Source: Census Bureau)
電気工学とコンピューターサイエンスの中央値が10万ドル以上であっただけでなく、その他の工学系職種も中央値が高かった。しかし、金融や経済を含むビジネス分野の中央値も高い。
看護学も、比較的所得の中央値が高い非工学系の学位だ。
34の学位の中で中央値が低かったのは、ソーシャルワーク、家庭・消費者科学、初等教育の学位を持つ人々であった。中央値はいずれも5万ドル(約750万円)を下回った。
新しいデータでは、修士号あるいは博士号取得者の収入中央値も示されている。より高度な学位を持っている卒業生の調査結果を見ると、電気工学の収入の中央値は12万1600ドル(約1824万円)だった。