以前、ROOMIEの記事で私たち夫婦の「休日バンライフ」についてご紹介したことがあります。
今回は、私たちがどうしてわざわざ、バンをDIYしてまで「休日バンライフ」をスタートしたのか。そのきっかけや車内での実際の過ごし方などをお伝えできればと思います。バンライフに興味がある方の参考になれば幸いです。
ずっと「キャンピングカー」が欲しかった
マツダ 「ボンゴブローニイ」
キャンピングカーに乗って夫婦で日本中を旅してみたい。そう思っていた私たち。
しかし、キャンピングカーはある程度の大きさと装備を兼ね備えたものだと500万円以上しますし、手頃な軽キャンピングカーでも300万円前後……。
生活のための車も必要な場所に住んでいることから、キャンピングカーを購入すると車を2台持ちすることになってしまう。
維持費のことも考え、今すぐにキャンピングカーを購入するのは難しいという結論に至りました。
夫婦の間で、今よりも少し生活がゆるやかになる60代までに貯金をし、60代以降でキャンピングカーを購入しようという話になっていたんです。
雑誌が決め手に。人生初めてのDIY
あるとき雑誌を眺めていると、バンをバンライフ仕様にDIYカスタマイズしバンライフを楽しんでいるご夫婦を発見。
車内に木製のベッドや簡易キッチンを設置していて、それはもう「キャンピングカー」といって過言ではないほどの仕上がり。
そのご夫婦はフリーランスで仕事をしながら、サーフィンをしたいと思う場所で寝泊まりし、仕事と趣味を見事に両立している様子でした。
バン車内の様子やライフスタイルの自由さ、ご夫婦のアクティブさにとても惹かれたのをよく覚えています。
バンは普段の生活でも使えるし、これなら予算内で可能かもしれない……!
すぐに夫に雑誌を見せながら「できそう?(作れそう?)」と聞いてみると「多分できると思う」とのこと。
と言っても、夫はDIY未経験者だったのですが……。
普段からフットワークが軽く、やると決まったらすぐ行動する私たち。
さっそくベースになる車を探し始めると、いつもお世話になっている中古販売店にて良き出合いがありました。40万円弱で「ボンゴブローニイ」を購入したんです。
追加で手を加えながら
DIY自体は夫が担当。
動画や写真をたくさん見て車内DIYのための作業工程を学び、工具を揃えるところからスタートしました。
カーブのある車体に平面の板を取り付けていく作業が1番難しかったようです。
実は車内中央にあるベンチチェストやベッド脇の折りたたみテーブルまで完成したのは、作業スタートから1年半近く経ってから。
一旦完成し、「休日バンライフ」と称して車中泊旅を楽しみながら、足りないと思った部分を少しづつ追加していきました。
サーモス 真空断熱カップ 280ml 955円(税込)
お気に入りのサーモスのカップで温かいドリンクを飲んだり、料理や食事を楽しんだり、パソコン作業をしたり……。
さまざまな場面で、後から追加して作った折りたたみテーブルやベンチチェストが役立っています。
(写真中央)ニトリ「ドリップカップ シルバー(350ml)」1314円(税込)
ベンチチェストは収納、ベンチ、テーブルと、1台3役の優れもの。
私はこの上で車中飯を作ったり、パソコン作業をしたりしています。夫は床に座ってここでコーヒーを淹れるのが大好きなようです。手動のミルやニトリで見つけた小さめサイズのドリップカップは、車内で使用するために新たに購入したアイテム。
窓の外に広がる景色を眺めながらゆっくりコーヒーを味わう——。
バンをDIYカスタマイズしたことで、そんな贅沢な時間を過ごすことができています。
予定より早まった夫婦の旅
商用バンをDIYして手に入れた、自作のキャンピングカー。
予定より早くキャンピングカーに乗って旅ができるようになり、充実した週末を過ごせるようになりました。
これからもこのバンを大切に乗って、「休日バンライフ」を長く楽しんでいきたいと思っています。
ROOMIEより一部編集・転載(2022年4月28日公開の記事)