仕事の合間に癒してくれる「美しすぎるアートハンカチ」。売り上げの一部は、福祉施設に在籍するアーティストへ

仕事をしていると、上手くいくこともあれば、落ち込むこともある。

だから私は、服装やメイクはビジネスシーンに合わせたものにするが、小物はなるべく自分のモチベーションが上がるようなものを選ぶようにしている。

ふと視界に入るお気に入りのネイルや、大好きな色のステーショナリー、好きなブランドのハンカチなどは、憂鬱な気持ちになった時に元気をくれるからだ。

美しいアートがプリントされたハンカチ

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HERALBONY(へラルボニー) ハンカチ「抱負~いざ勝負 新たなチャレンジ 年男」 税込3300円

撮影:小野瀬わかな

最近、見ているだけで癒される美しいハンカチを見つけた。

HERALBONY(ヘラルボニー)という、岩手県発のアートライフスタイルブランドのもので、アートがプリントされたハンカチとなっている。

このアートのタイトルは、「抱負~いざ勝負 新たなチャレンジ 年男」。

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撮影:小野瀬わかな

このアートを制作された鈴木広大さんは、年男なのだろうか。このアートが、彼にとって勝負となる新たなチャレンジだったのだろうか。

鮮やかで力強い、でもどこか癒される色使いは見ているだけで元気をもらえる。

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同アートのポストカードも同封されていた

撮影:小野瀬わかな

福祉施設に在籍する作家とともに活動

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撮影:小野瀬わかな

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げている。

知的障害のある兄を持つ双子の兄弟が創業した企業で、国内外の福祉施設に在籍する作家と共に、新たな文化の創造を目指しているという。

商品の売上は、一部報酬として作家へ支払われるそうで、「対等なパートナー」として作家と共にモノづくりをしている素敵なブランドだと感じた。

取り扱いはちょっと繊細かも?

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撮影:小野瀬わかな

素材は、コットン100パーセント。

アイロンは110度が限界らしく、低温で行う必要がある。

また、取り扱いの注意点として「汗や水など、濡れた状態での摩擦により色落ちする恐れがありますのでご注意ください」と記載があったので、スカーフのようにファッションアイテムとして使用するものなのかな? と思った。

試しにびしょびしょに濡れた手で使っても大丈夫か実験してみたが、特に色落ちはしなかった。

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撮影:小野瀬わかな

ファッションアイテムとしても活躍しそうだが、普通にハンカチとして使用できる。

長時間のつけ置きや濡れたまま放置をしない限り、色落ちの心配はなさそうだ。

彼等の個性のために社会が順応していく

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包装もおしゃれで、ラッピングも頼めるのでギフトとしても喜ばれそうだ

撮影:小野瀬わかな

このアートを制作された作家の鈴木広大さんのプロフィールを拝見したところ、制作時、両手に絵の具をたくさん付けて、キャンパスに向かって大きく指を広げて叩くように描かれていることを知った。

私には、肢体不自由の息子がいる。

障害について医師から説明を受けた時、「運動が苦手なのであれば、芸術を楽しめばいいと思っていたけれど、筆やペンを使うことも難しいかもしれないのか……」と感じたことを思い出す。

筆やペンを持てなくても、絵は描ける。「絵とは、筆やペンを使って描くもの」という考えは、ただの私の固定概念だったと気付かせてもらった。

同封されていたパンフレットの創業ストーリーには、『「できない」ことを「できる」ようにするのではなく、「できない」という前提を認め合う。社会のために彼等を順応させるのではなく、彼等の個性のために社会が順応していく。株式会社ヘラルボニーは、そんな社会を夢みて“異彩を、放つ”福祉実験ユニットです』とあった。

それぞれが持つ可能性や個性を自由に活かせる社会は、どんなに素敵なものだろう。

「異彩を、放つ」活動を続けるヘラルボニーを、今後も応援し続けたいと思った。


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