ドンキが「リアルなお客の声」集める新サービス「マジボイス」を開始、アプリで忖度ナシの商品レビュー

マジボイス発表記者会見に登場したお笑い芸人の錦鯉。

マジボイス発表記者会見に登場したお笑い芸人の錦鯉。

撮影:杉本健太郎

ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは11月1日、オリジナル電子マネー「majica(マジカ)」公式アプリ(会員数1300万人)に、新機能「マジボイス」を導入することを発表した。実装は11月末頃を予定している。

マジボイス機能搭載は11月末頃。

マジボイス機能搭載は11月末頃。

撮影:杉本健太郎

マジボイスの機能は2つ。「正直レビュー」と「おしえて掲示板」だ。

マジボイスのイメージ。

マジボイスのイメージ。

撮影:杉本健太郎

「正直レビュー」はPB(プライベートブランド)、メーカー商品を含め、5万点以上の店頭販売商品に「いいよ!」と「ビミョー」の2択で評価をつける機能。評価やコメント、ランキングがひと目でわかるようになり、ユーザーは購入の参考にすることができる。

正直レビュー。

正直レビュー。

撮影:杉本健太郎

「おしえて掲示板」は利用店舗への気づきや、商品の使い方に関するアイデアなど、ユーザーが自由に投稿できるコミュニティ型コンテンツだ。ユーザー同士の情報交換の場として活用されることを想定している。

おしえて掲示板。

おしえて掲示板。

撮影:杉本健太郎

寄せられた声に基づく改善の過程をオープンに公開

これら2つのコンテンツを通して得たユーザーの声は、社内に新たに設ける「マジボイス実現委員会」によりチェックされ、店舗改善や商品改善に反映されるという。

担当者たちがユーザーと商品、メーカー、店舗との間に入り、店舗や商品の品揃えなどの要望を補足。関係各所と情報共有しながら個別の店舗対応から商品改善要望まで対応し、その過程をマジボイス実現委員会のサイトで公開する。

吉田直樹社長。

吉田直樹社長。

撮影:杉本健太郎

吉田直樹社長はこれらのサービスによって、「お客様が望む形へと、お店がどんどん進化していく」「お買い物の主導権はいつだってお店ではなくお客様が握るべき。私たちが目指す、お客様にとって最も都合のいいお店は私たちだけでは決して実現できない」と話した。

プロジェクトリーダーの森谷健史さん。

プロジェクトリーダーの森谷健史さん。

撮影:杉本健太郎

また、プロジェクトリーダーの森谷健史さんは「マジボイス」について、

「マジボイスは、当社にとって都合のいいものだけを並べた企業主語のプロモーションの場ではありません。お客様のリアルな反応や評価を忖度なしに可視化し、いただいた声をもとに商品や価格、店舗の設備やサービスなどの改善に奔走する私たちを包み隠さずお見せします。いわばお客様主語のドキュメンタリーの場と考えています」

と説明。

レビュー欄は「基本的にオープンな場としたい」

「お客様からいただいた声は、ポジティブ、ネガティブどちらであっても包み隠さずにさらけ出します」(森谷健史さん)とし、商品評価の推移を時系列でグラフ化することを発表した。また、「いいよ!」が多い商品、「ビミョー」が多い商品をそれぞれランキングで発表するという。

悪質レビューや荒らし、サクラへの対策は、全てのコメントの目視確認、最低限のAIフィルターはかけるものの、「ネガティブなコメント=悪質とは考えない」「基本的にオープンな場としたい」(森谷健史さん)とした。

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