企画書や資料の持ち運びなど、何かと使う機会の多いA4サイズのクリアファイル。
今まではシンプルな透明のクリアファイルを使用していたのだが、最近、色鮮やかな抽象画がプリントされたクリアファイルに一目惚れした。
ビジネスシーンにも
KOMONEST(コモネスト)クリアファイル 抽象画 税込570円
撮影:小野瀬わかな
届いて開封した瞬間、「わあ!」と思わず声が出たクリアファイルがこちら。
鮮やかな色で彩られた抽象画がプリントされていて、使うたびに癒されたり、元気をもらったりしている。
撮影:小野瀬わかな
今までは、クライアントに渡す資料も自分用の資料もどちらも透明のクリアファイルに入れていた。そのため、バッグの中から取り出そうとする時に「どれだっけ?」ともたついてしまうこともしばしばあった。
その点、こちらのファイルを使っていると、自分用の資料がすぐに分かるので便利だ。
裏面にも、心が落ち着く淡い色使いがキレイな抽象画がプリントされている
撮影:小野瀬わかな
前回のアートがプリントされたハンカチのレビューでも書いたのだが、美しいものを可能な範囲でビジネスシーンにも取り込むことは、精神衛生上とても良い気がしている。
健康心理学の分野では、美しいものを見たり、美しいものに囲まれた環境に身を置いたりすることは「心のリラックスとストレス軽減」、「ポジティブな感情の喚起」、「創造性の刺激」といった効果があると言われているらしい。
仕事がより一層捗りそうな、嬉しい効果ばかりである。
福祉施設に在籍する作家が描いたアートをプリント
同封されていた小茂根福祉園のガイドブックやコンセプトブック
撮影:小野瀬わかな
このクリアファイルを企画・製造・販売しているのは、小茂根福祉園という福祉施設だ。
ブランド名は「KOMONEST(コモネスト)」。障がいがある人の「巣立ち(自立)」を願ってつけられたという。
私にも障がいのある息子がいる。障がい者の「自立」には、たくさんの人々の支援と理解が必要不可欠である。
KOMONESTは、今まで福祉に関わりのなかった人にも、商品を通して関心が芽生えるきっかけとなることを目指し「商品力を持ったものづくり」を大切にしているそうだ。
福祉施設で作られた商品は、一般企業の商品と比べると市場拡大が難しいという特徴がある。施設の特徴や目的が一般企業とは異なるからだ。
KOMONESTは利用者の創作活動や作業に付加価値をつけ、商品力のあるブランドとして成長させている。素晴らしい取り組みだと感じた。
ハンドメイド品ならではの誤差が生じる可能性も
撮影:小野瀬わかな
使用感としては普通のクリアファイルなので、注意として特筆すべき点はない。
強いて挙げるとすれば、裏面に、印刷の時に生じたであろう色ムラのようなものが見受けられたことだろうか。
よくよく見ないと分からないものであるし、私は特に気にならなかった。
商品販売ページには「ハンドメイド品のためサイズに誤差が生じる場合がある」と注意書きがあった。購入したものは特にサイズの誤差はなく、普通にA4サイズの資料もぴったり収納できている。
素敵なコンセプトブックも
小茂根福祉園コンセプトブックの1ページ目
撮影:小野瀬わかな
商品には小茂根福祉園のコンセプトブックが同封されている。同施設が大切にしていることや、利用者とスタッフの日常を書いたクスッと笑えるコラムなど、施設のあたたかさや、生活が垣間見えるものになっていた。
作り手の人となりや大切にしていること、なぜ作っているのか、などを知ると、私たち消費者側もアイテムに対してより一層愛着が湧くように感じた。
手書きのメッセージカードも同封されていた
撮影:小野瀬わかな
KOMONESTの商品は、「PIPPO」というハンディキャップのある方々が携わっている商品に特化したECサイトで購入した。
商品写真の撮影や商品ページは、取り組みに賛同するボランティアの方々によって制作されているそうだ。
KOMONESTの商品や雑貨だけではなく、コーヒーやおいしそうな焼き菓子など、さまざまなブランドのいろんな商品が幅広く取り扱われている。気になる方はぜひ一度チェックしてみてほしい。