アマゾン、NFLの独占配信で新しい広告枠を展開。1億ドルの収入増を見込む

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Nick Cammett / Getty Images

アマゾンは、今シーズンの「サーズデー・ナイト・フットボール(Thursday Night Football)」の放送で2つの新しい広告商品を展開する。社内ではこれが1億ドル(約150億円、1ドル=150円換算)近い収入増につながると予測されていることがInsiderの取材で明らかになった。

※編集部注:「サーズデー・ナイト・フットボール」は木曜日の夜に行われるNFLのゲームおよびその番組名。番組は、2022年シーズンからアマゾン プライム・ビデオが独占配信している。

アマゾンが5月にインタラクティブ広告協議会(Interactive Advertising Bureau)のカンファレンス「NewFronts」で発表したこの広告商品では、広告主は同じ時間帯に、視聴者に合わせて異なるバージョンの広告を流すことができる。例えば、自動車ブランドなら同じ30秒の広告枠を使って、若年層にはスポーツカーのCM、アウトドア層にはSUVのCM、それ以外の視聴者には一般的なブランドCMを流すことができる。

Insiderが入手した社内文書によると「targeted pre-sold ad slot-splitting」あるいは「targeted copy-splitting」と呼ばれるこの新しい広告商品は、同社に1シーズンあたり最大8000万ドル(約120億円)の新たな収益をもたらすと予測されている。

さらにアマゾンは、2つ目の、似たようなタイプの広告商品から1500万ドル(約22億5000万円)の収入を見込んでいる。2つ目の広告商品は「non-targeted pre-sold super sized ad slot-splitting」あるいは「super copy-splitting」と呼ばれ、1つの広告枠を多数の異なる広告主に販売できる。ただし、特定の視聴者をターゲティングすることはできない。

アマゾンは、これらの新しい広告フォーマットは広告主にとってはるかに効果的であり、従来の広告よりも高い広告料金を請求できると考えている。社内文書には次のように記されている。

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