自分には貯蓄できない、などと考える必要はない。
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- 今は物価が高騰しているが、貯蓄を始めるのに最適な時期でもある。
- どの家庭にも有効な、簡単で手軽な節約方法がある。
- より多くを貯金するために、まず自分に支払い、次に月々の請求書を確認しよう。
ときに、ほんの少しの変化が大きな差を生むことがある。
今は食料品代や光熱費を節約するは無理な時期なので、自分には貯蓄できない、などと考える必要はない。
大きな差につながり、今すぐ始められる効果的な方法が存在する。10分以内で始められる貯蓄方法を5つ紹介しよう。
1. 自動振替を設定して、自分に支払う
収入を得たら、自動振替を利用して最初に自分自身の預金口座へ入金しよう。そうやって、支出する前に確実に貯金することが大切だ。考え方を変えて、自分の預金口座を支払い義務とみなす。つまり、自分への支払いも、生活費の支払いと同じぐらい重要なこととみなすのだ。
2. 毎週の出費を現金で
毎週の支出額を一定に保ちたいなら、週の初めにその額を現金で引き出すのがいい。毎週の予算を100ドル(約1万5000円)と決めたのなら、ATMへ行って、その額を自分の口座から引き出せば、支出を管理しやすくなる。
カードだと使いすぎてしまう恐れがあるが、10分かけて現金を引き出しに行き、その額だけで生活すると心に決めれば、それ以上使うことができなくなる。
3. 毎月の請求元に電話する
数分の時間を確保して、利用している携帯電話やインターネットのプロバイダーに電話し、請求額を減らす方法がないか相談してみよう。ここでは、紙の請求書が重要になる。私は一度、利用しているケーブルテレビのプロバイダーから272ドル(約4万800円)の請求書を受け取ったことがある。これには驚いた。
そこで、なぜそれほどの高額になったのか説明を求めるために、すぐにプロバイダーに電話した。そして、相手と請求書の詳細を確認したところ、請求額が最終的には185ドル(約2万7700円)にまで減ったのである。
そんなこともあるので、私は自動引き落としを利用していない。毎月、自分で請求書を見て、何にどれだけ支払っているのかを確認している。
4. 出費を誘うアプリを、節約を促すアプリへ変える
人々に簡単にお金を使わせようとするアプリはたくさん存在している。私の場合は、Uber Eatsがお気に入りだった。このアプリにクレジットカード情報を登録していたので、1週間の仕事を終えた金曜日の晩など、料理をする気になれないときには食べ物を注文して、簡単にお金を使っていた。
ショッピングや相乗りや料理系のアプリを消して、貯金アプリや予算管理アプリで置き換えてみよう。自分のお金が何に使われているのかをリアルタイムで確認できるようになると、お金の使い方が変わるだろう。
5. 思い切ってクレジットカードを凍結する
出費がコントロールできないと感じたり、クレジットカードの負債が膨らんでいたりするのなら、水を1杯飲んで、1カ月か2カ月ほど、あるいはクレジットカードによる支出がふたたび制御可能になるまで、クレジットカードを凍結してみよう。
そのために、クレジットカードを登録しているあらゆるアプリやウェブサイトからカード情報を削除する。大切なのは、カードを冷凍庫で凍らせることではなく、そもそも使えなくすること。支出がふたたびコントロールできるようになるまで、解凍してはならない。