入会待ち数千人の別荘サブスクSANU、千葉・一宮に新拠点。月5.5万円で叶う「サーフィン漬けの暮らし」

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撮影:荒幡温子

数千人もの入会待ちを出す別荘サブスク「SANU 2nd Home」は、11月10日(金)より海エリアの千葉県・一宮にオープンする。

海岸へは徒歩5分。サーフィン好きであれば、九十九里の波を思う存分楽しめる、絶好の立地だ。

九十九里・伊豆・奄美に別荘を

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SANU 2nd Homeは、月額5万5000円で使用できる貸別荘のサブスクリプションサービスだ。

拠点数は2023年11月現在・11拠点 62室。自然豊かで、かつ都心から車・公共交通機関を使って1〜3時間でアクセスできる立地に構える。

競合の住居・宿泊サブスクと比べても、あくまで都会暮らしにおける「セカンドホーム」を提供するサービスであることが特徴だ。

「例えば車や家のローンのように、自分たちの生活費の中にちゃんと組み込むことで気軽に通えるようになるのではないか、という意味でもサブスクの形態を取っています(代表・本間貴裕さん)」

これまでの展開地域は山側に集中していたが、11月からは海のアクティビティも楽しめる海岸沿いの拠点・通称「海SANU」も拡大する。

千葉・一宮を皮切りに、2024年末までに伊豆や淡路島、奄美大島など10拠点に展開する予定だ。

暮らしながら滞在できる「メゾネットタイプ」

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海SANU・一宮 1stは、JR外房線・上総一ノ宮駅より徒歩30分。上総一ノ宮駅は、特急わかしお号を使って東京駅から1時間足らずで着くとあって、車なしでもアクセスしやすいのも魅力だ。本間さんも、「これまでの拠点と比べても好立地」とアピールする。

今回から登場した建築モデル「SANU APARTMENT」は、各住居が独立していない連棟型の施設。一宮 1stは、計9室の客室と、カフェ・コワーキングスペースからなる。

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設計は、これまで渋谷の「sequence MIYASHITA PARK」や京都のコーヒーロースター「% ARABICA」などを手がけてきたPuddleの加藤匡毅さん。

今回から登場した建築モデル「SANU APARTMENT」は連棟型の施設ではあるものの、それぞれの部屋は45度にずれ込んだ設計だ。隣の部屋とは一部のみを隣接し、騒音も気にならない作りとなっている。

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窓ガラスがふんだんに取り入れられた室内は、昼間であれば照明いらずの明るさ。

ワンルームでありながら、空間が分けられたメゾネットタイプなのでより開放的な印象を受ける。

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1階には風呂・洗面台・トイレ・キッチン・ダイニング・リビングスペース。階段を上がって2階には、シングルベッド2台・ダブルベット1台とワークスペースがあり、それぞれ冷蔵庫・電子レンジなどの家電も完備。

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実はSANU 2nd Homeの利用率は、平日と休日で大差がないというのも、SANUのセカンドホームという側面を特徴づける点だ。

朝と夕方はサーフィンに明け暮れ、日中はデスクで仕事、広々としたキッチンで料理も楽しむ……といった暮らすような滞在が楽しめそう。

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施設内の植物は、日本橋・兜町のホテル「K5」の植栽も担当する「Yard Works」。

ストリートビューや現地での調査を通じて、その土地土地の特徴的な植生を取り入れたグリーンデザインを意識していると言い、同施設でも一宮でよく見かける松の木などがメインにレイアウトされている。

カフェやコワーキングスペースも

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カフェ・Overview Coffee Ichinomiyaも併設されている。ポートランド発、尾道・瀬戸田に拠点を構えるコーヒロースターブランド「Overview Coffee」と、練馬の自然酵母のベーカリー・カフェ「コンビニエンスストア 高橋」の共同店舗だ。

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焙煎豆の販売や、パン・フムスやファラフェルの載ったランチプレートを提供する。

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個室スペースも完備。

2階のコワーキングスペース「Soil work Ichinomiya」は、裸足で上がれるゆったりとしたスペースで「家のような適度なだらしなさ」を意識したとのこと。

Soilの会員のほか宿泊者も利用できるので、複数人での滞在であれば、ここでテレワークする選択肢もある。

通える自然を提案

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本間さんは、「自然の中に行くことが、贅沢で限られたものになっている」ことに疑問を抱き、むしろ「気軽に行ける場所ではないか」と、SANUにかける思いを語る。

「例えば年に1回しかハワイに行かなければ、サンゴが死んでいても、海が汚れていても分からない。でも、月1回訪れるおばあちゃんちに誰かがペットボトルを捨てていたら拾うと思うんです。

コロナが明けて旅行も復活しましたが、繰り返し自分の好きな自然に通うことも大事だと思っています」

サーフレッスンや子ども向けの教室など「自然の中に入っていけるようなアクティビティは充実させたい」としつつも、コンシェルジュ・送迎手配といった手厚いサービスは設けてはいない。

「まず、コーヒーを飲みながら窓の外の景色を眺める。そこから外に出て花を摘んだり、スノボをしたりする。最終的に大きな自然の中の一部としての実感を持つ。

(自然との関わり方には)この3段階があると思っていて。ホテルであれば、1〜2段階あたりで止まってしまうと思うんですが、ちょっとずつそのステップを提供していけたらと考えています」


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