EVの火災は消防士を危険にさらす…EVドライバーが知っておくべき3つのこと

電気自動車の火災に対して、消火活動を行う消防士

アメリカの安全調査官は、電気自動車の火災はファーストレスポンダーを危険にさらすもので、メーカーのガイドラインはまだ不十分だと述べている。

Orange County Sheriff’s Department

  • 電気自動車(EV)の火災は、消火が難しい。
  • 水による損傷は、車が乾いた後でも引火する可能性がある。
  • 軽い衝突事故でさえ、バッテリーにダメージを与えかねない。

消防士にとって自動車の火災はいつも危険で難しいものだが、電気自動車(EV)のバッテリーに含まれる可燃性の高い化学物質は、さらに新たな課題だ。

内燃エンジンのガソリンタンクと同様に、EVを動かすために使われる巨大なリチウムイオン電池には重大な火災のリスクがある。だが、これらの火災への対応を困難にするいくつかの大きな違いがある。

ひとつの大きな違いは、「熱暴走」が起きる可能性があることで、これによってEVのバッテリーが過熱と過圧力のサイクルに陥り、火災や爆発を引き起こすことだ。これらの強大な火災は、EVを輸送する貨物船を悩ませ、広範に及ぶリコールにつながることもある。

消火したように見えた後でさえ、バッテリー内のエネルギーによって危険な熱暴走が引き起こされる可能性もある。

「地上に置かれたプラスチックの箱のように見えるが、このバッテリーは数千のセルでできていて、必要なのはそのただ一つに点火することだ」と、全米防火協会のテクニカル・サービス・エンジニアのブライアン・オコナー(Brian O'Connor)は語った。

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