ウォーレン・バフェットが、バークシャー社も取引していた株を売却したとプロパブリカが報じた。
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- プロパブリカは11月9日、ウォーレン・バフェットがバークシャー・ハサウェイの倫理規定に違反していた可能性があると報じた。
- プロパブリカが入手した内国歳入庁のデータによると、バフェットはバークシャーが取引している株式を売却していた。
- バフェットは以前、バークシャーと同じ銘柄を取引することは利益相反になると語っていた。
投資の神様、ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)が、個人的にバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)と同じ銘柄を取引し、バークシャー・ハサウェイの倫理方針(彼自身が執筆した)に違反していた可能性があることが、2023年11月9日のプロパブリカ(ProPublica)のレポートで明らかになった。
バークシャーの株式ポートフォリオの変化は投資家に注視されているが、バフェットは個人的な保有株についてはほとんど沈黙を守ってきた。
しかし、プロパブリカが入手した内国歳入庁のデータによると、過去20年間で、バークシャーが売買したのと同じ企業の株を、同じ四半期またはその前の四半期に、バフェットが個人のポートフォリオで売買を行っていたことが判明した。
バークシャーはInsiderのコメント要請にまだ応じていない。また、バフェットもプロパブリカのコメント要請に応じなかった。
バークシャーの倫理規定では、社員が個人的に株を取引する前に、「バークシャーの実際の証券取引と予想される証券取引のすべて」を公表しなければならないとされている。
また、バフェット自身は以前、「バークシャーが買っているものを自分が買うことはできない」と語っており、そうすることは利益相反になると述べている。
しかしプロパブリカは、バフェットが2000年から2019年の間に少なくとも4億6600万ドルの個人的な株式売却を行ったと報じている。
プロパブリカが明らかにしたのは以下の3つの株式売却だ。
2009年4月24日、バフェットは個人口座で2000万ドル相当のウェルズ・ファーゴ株を売却した。プロパブリカは、バークシャーがこの株で行った特定の取引を示していないが、同社がすでに大株主だったことを指摘している。
2009年8月、バフェットは個人的にウォルマート株を2500万ドル相当売却した。どちらが先かは不明だが、同四半期にバークシャーは小売業への出資比率を約2倍にした。
2012年10月、バフェットは個人的にジョンソン・エンド・ジョンソン株を3500万ドル売却し、バークシャーもこれを売却した。四半期末に提出された書類には日付は明記されていなかった。バークシャーはその後、2四半期でさらに数百万株を売却した。