2024年は、彩度の高いブルーとセージグリーンは流行らない。
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- 色の専門家に2024年に家のインテリアで使わない方がいい色を教えてもらった。
- 彩度が高くグレーがかったブルーは暖かみがなく、特に冬場は寂しく見えるために避けた方が無難だという。
- グレーの入ったセージグリーンは、一般的に洗面所には不向きな色だという。
色の専門家に、2024年に家の中では使わない方がいい色や取り除いた方がいい色を教えてもらった。
グレーを使うと、くすんだ寂しい雰囲気になる
グレーは多くの人が望む暖かみに欠けている。
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長年人気だったグレーは、そろそろ流行らなくなるかもしれない。
「グレーの人気に陰り出ているのは、人々が、よりカラフルで複雑な色の組み合わせに傾いているからだ」と、エイミー・クレイン・カラー(Amy Krane Color)の建築カラー・コンサルタント、エイミー・クレイン(Amy Krane)は話している。
インテリアデザイナーであり、色の専門家でもあるタイムレス・キッチン・デザインLCC(Timeless Kitchen Design LLC)のポーラ・ケネディ(Paula Kennedy)によると、グレーへの関心が低下しているのは、より暖かみのある色合いを求める欲求が高まっているからかもしれないからだという。
ケネディは、グレーの「抑えられた色合い」は、「くすんで冷たい」印象を与えかねないと話しており、2024年は人気が落ちると考えているという。
明るい白は、現代美術館のようになる
白は冷たく感じられる。
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ニュー・ムード・デザイン(New Mood Design)のオーナーで、インテリアデザイナーで、色の専門家でもあるドナ・グレース・マクアリア(Donna Grace McAlear)は、モダンで超明るい白は家の中で使わない方がいいとアドバイスしている。
マクアリアによると、ペイントメーカー、シャーウィン・ウィリアムズ(Sherwin-Williams)の7757番「ハイ・リフレクティブ・ホワイト(High Reflective White)」のような「とても明るくクリーン」な色は「個人住宅の壁面よりも、現代美術館のきらびやかでニュートラルな空間に適している」かもしれないという。
自分のスタイルを反映した落ち着いた環境を求める人が増えるようになれば、暖かみのある柔らかな色合いは、明るい白の人気を上回る可能性がある。
彩度の高いブルーは、寂しい雰囲気に
彩度の高いブルーを使うと、特に冬は寂しく見えてしまう。
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ケネディによると、「彩度の高いブルーは時間が経つにつれて憂鬱になることがある」という。
彼女は、彩度の高いブルーは使わず、カラーコーディネーターと協力して、暗い季節のネガティブな雰囲気を打ち消せるような、心地いい色合いを見つけることを提案している。
洗面所にセージグリーンは合わない
セージグリーンとグレーは通常、肌の色を引き立てない。
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適切な色を身につけるとあなたを最も輝かせるが、セージグリーンのような間違った色合いを選ぶとあなたの肌の色をよく見せられないことがある。
ケネディは、特に毎日身支度を整えたり鏡を見たりする洗面所では、セージグリーンを使わないよう警告している。
「落ち着いた色合いのグレーがかったグリーンは避け、バスルームにはグリーンを置かないように」とケネディはInsiderに語っている。
「自分の肌色を知り、どんな色が自分を輝かせるかを知ってほしい」
黒は、暖かく居心地よい空間に見せない
黒を多く使うと、空間がやや冷たい雰囲気になる。
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クレインによると、多くのクライアントが家をデザインする際に暖かみを求めるため、暖かみに欠ける色である黒は、インテリアでの人気を失いつつあるという。
「黒は決して大衆受けする色ではなく、強いコントラストを求める人が、壁などにアクセントとして使うことが最も多かった」とクレーンが話す。
「けれども、私にカラーコーディネートを依頼するクライアントのほとんどは、自分の家に求める外観や雰囲気を『暖かくしたい』と表現する。黒と白ではそれを実現できない」
それでも少しドラマチックな要素が欲しいなら、トレンドのよりカラフルで大胆な色を選ぶといい。
グリーンがかったイエローは、顔色に合わない
グリーンがかったイエローは少し奇妙に見えるかもしれない。
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ケネディは、グリーンを基調としたイエローは、肌の色と対照的な色で「病んで見える」ため使わないことを勧めている。
この専門家によると、このグリーンの色合いは、「光によってにじんでしまい、一日を通してさまざまな光にうまく反応しない色」だという。
ブルーグレーは、ネガティブな印象になるかも
2024年、ブルーグレーの色合いは消えていく。
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2024年の色の人気は、寒色系が暖色系に取って代わられ、ブルーグレーの色合いは消えていくという。
明るい色合いはポジティブなエネルギーを生み出すことができるが、グレーがかったブルーは、冷たい印象を与えるため、特に暗い冬の間は避けた方がいいとケネディは話している。
より多くの人は、穏やかで、心を落ち着かせ、気分を高揚させるような明るくてグレー味の少ないブルーを好むだろう。
モノトーンでは、個性を出せない
黒、白、グレーの組み合わせでは個性を表現できない。
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マクアリアによると、多くの建築業者やリノベーション業者は、黒、白、グレーのダイナミックなコーディネートを取り入れ続けているという。しかし、モノトーンの組み合わせは、家の中で個性を出す機会を制限してしまい、空間から暖かみを奪ってしまうと彼女は感じるという。
「白、グレー、黒などのはっきりとした色合いは、ここ数年で廃れていて、すぐには復活しないだろう」
またマクアリアは、真っ青や真っ赤な色は暖かみに欠ける可能性があるため、使わないようにとアドバイスをしている。