ピンク色になったケアリア池。
Matthew Thayer/The Maui News via AP
- ハワイのマウイ島にある池が突然、観光客に人気の場所になった。
- 池の水が鮮やかなピンク色に変わったのだ。
- 専門家はまだ確かなことは言えないものの、干ばつが原因かもしれないと話している。
ハワイのマウイ島にあるピンク色の池に観光客が殺到している。
ケアリア池と呼ばれるこの池は10月30日にピンク色に変色して以来、ケアリア・ポンド国立野生動物保護区が監視を続けている。
アメリカ魚類野生生物局によると、科学者たちはこの変化の正確な理由をまだ特定できずにいるものの、干ばつが原因ではないかと考えていて、この池の水を飲んだり、この池で泳いだりしないよう警告している。
干ばつによって池の水の塩分濃度が上昇し、ハロバクテリア(高度好塩菌)が増えてピンク色になった可能性が高いという。
アメリカ魚類野生生物局によると、ハロバクテリアは「塩分濃度の高い水域に生息する塩分を好む生物」だ。ケアリア池の塩分濃度は現在、海水の約2倍だ。
池の変色は10月30日に起きた。この写真は11月8日に撮影されたものだ。
Leslie Diamond/AP
ケアリア池が干ばつや塩分濃度の上昇に見舞われたのはこれが初めてではないが、池の水がピンク色に変わったことはなかったとAP通信は報じている。
保護区の責任者ブレット・ウルフ(Bret Wolfe)氏は、"ピンクの池"がソーシャルメディアに登場してから観光客が増えたとAP通信に話した。
「わたしたちとしては在来種や絶滅危惧種の水鳥を保護し、湿地を回復させるというわたしたちの使命を学びに来てほしいのですが、(観光客は)ピンク色の水を見に来ています。それはそれでいいんです。良いことです」
この池には絶滅危惧種に指定されている「アエオ(クロエリセイタカシギ)」と「アラエ・ケオケオ(ハワイオオバン)」という鳥が生息している。