撮影:土屋咲花
RIZAP(ライザップ)グループは11月14日、2024年3月期 第2四半期決算発表のなかで、2022年7月にブランド開始したコンビニジム「chocoZAP(ちょこざっぷ)」の会員数が100万人を突破したことを公表した。
同社は、フィットネス事業者としては国内初だと説明している。店舗数は1160店(11月14日時点)で、40都道府県に広がった。近く全47都道府県へ出店するという。
ホワイトニング、ネイルの新サービスが好調
RIZAPグループの瀬戸健社長。
決算説明会より編集部キャプチャ
ライザップグループの瀬戸健社長は、同日開いた決算説明会見で
「ちょこざっぷブランドを開始して1年5カ月になりますが、会員数が101万人、1160店舗に到達しました。 新サービスが好評で、来館頻度や継続率がさらに向上しています」
と話した。
同社は9月末、ちょこざっぷの新サービスとしてセルフホワイトニングやセルフネイル、ワークスペースなど6種のサービスを全店に順次導入することを発表している。新サービスや店舗数の拡大、広告投資などによって会員の増加ペースがアップ。100万人の大台に乗った。
RIZAPグループの2024年3月期第2四半期の売上高は810億1200万円で、前年同期比5.3%増加した。営業損失は57億9100万円(前年同期は2億3000万円の黒字)。ちょこざっぷ事業の先行投資期間として、4四半期連続で営業赤字を計上した。
瀬戸社長は
「(ちょこざっぷの)入会・出店ペースの加速に対して、第1四半期、第2四半期は営業損失を同水準で抑えることができています。下期以降で投資の回収フェーズに入っていく」
と、順調に推移していると説明した。
営業損失を同水準に保ちながら、出店を加速した。
出典:2024年3月期 第2四半期 決算説明会資料
決算説明資料によると、第2四半期の出店数は前期比で128%増加したのに対し、会員数も130%増とついてきている。営業損失は第1四半期に比べて3%増にとどめており、店舗運営そのものは現時点でも赤字幅の抑制をし始めていることも見て取れる。
理由の一つに、出店規模の拡大に伴うスケールメリットで出店コストが2022年9月比で約3割減ったことを挙げた。こうしたコスト削減と売り上げの増加に見合った追加投資を実施しているという。
今後の出店戦略について問われると、
「来期以降の出店ペースは、今現在、明確に決定していることは一つもありません」
と回答。
「足元の投資に対し1店舗、1店舗の回収が見込めるかどうかが見えてきたため、出店を前倒しして集客しています。出店数に集客を追いつかせるための施策については、我々は再現性というのは非常にこだわっています。かけた金額に対するご入会会員数も、計画した通りの像になっています」
と話した。