ずっとそばに… ハイキングで行方不明になった犬が2カ月後、飼い主の遺体とともに発見される

リッチ・ムーアさんと飼い犬

リッチ・ムーアさんと飼い犬の「フィニー」。

Colorado Missing Person Organization/Facebook

  • アメリカのコロラド州では数カ月前、ハイキング中の71歳の男性と飼い犬が行方不明になった。
  • 男性は遺体で見つかり、愛犬フィニーは奇跡的に男性の遺体のすぐそばで生きている状態で発見された。
  • 当局によると、ジャックラッセルテリアのフィニーはその後、家族と再会したという。

やはり犬は「人間の最良の友」だ。

まさに「忠犬」と言うべきジャックラッセルテリアのフィニーは数カ月前、飼い主とともにハイキングに出かけ、そのそばをずっと離れなかった —— 飼い主が死んでしまった後も。

現地当局および救助ボランティアによると、コロラド州パゴサスプリングス在住のリッチ・ムーアさん(71)は10月下旬、遺体で見つかった。ムーアさんの飼い犬フィニーは、ムーアさんの遺体のすぐそばで生きている状態で発見された。

フィニーの「忠誠心とこの犬がこれほど長くこの人と一緒にいたという事実は、とても悲しい悲劇である反面、ただただ美しい物語です」と救助ボランティアTaos Search and Rescue groupのメンバーDelinda VanneBrightynさんはBusiness Insiderに語った。

同団体によると、ムーアさんとフィニーは8月19日、コロラド州南西部のサンフアン山脈にあるブラックヘッド・ピークに向かった後、行方不明になっていた。

当局によると、救助隊はムーアさんとフィニーを2000時間近く捜索したものの発見に至らず、10月30日に地元の猟師がムーアさんの遺体とフィニーを見つけた。

翌日、救助隊が現場へ向かい、ムーアさんの遺体を収容し、フィニーを連れ帰ったという。フィニーはその後、地元の動物病院で治療を受け、家族と再会した。

VanneBrightynさんは救助犬とともに、ムーアさんの最初の捜索活動に参加した。

Business Insiderの取材にVanneBrightynさんは、フィニーは近くの小川の水を飲んだり、野ネズミといった小さな動物を捕まえるなどして、なんとか数カ月生き延びることができたのだろうと話している。

VanneBrightynさんによると、ムーアさんとハイキングに出かけた時には12ポンド(約5.4キログラム)あったフィニーの体重は、発見時には6ポンドにまで減っていた。

「そう考えると、フィニーはあまり食べていなかったのだと思います」とVanneBrightynさんは語った。フィニーが生き延びられたのは、水源が近くにあったおかげだという。

ムーアさんの死因はまだ分かっていないものの、当局は犯罪の疑いはないとしている。

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