生成AIが著作権を侵害したら? 分かれるユーザー対応…OpenAIは保護、Anthropicは関知せず

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AIが生成した作品が著作権を侵害していた場合、責任を負うべきは誰なのだろうか。

Justin Sullivan/Getty Images

2023年がAIの年だとすれば、2024年は訴訟がAIに足枷をはめる年になるかもしれない。

Anthropic(アンスロピック)が世界最大の音楽会社によって提起された著作権訴訟に対抗する準備を進め、OpenAI(オープンAI)がニューヨーク・タイムズ(New York Times)のベストセラーリストに名を連ねる作家たちから訴えられている今、AIモデルの盗作に対して誰が責任を負うのか、それは本当に盗作なのかという問題が重大さを増している。

この状況に真正面から取り組むべく、OpenAIは11月上旬に初開催した開発者向けカンファレンスで「著作権シールド(Copyright Shield)」を発表した。これは、ユーザーがOpenAIのプロダクトで制作した作品をめぐって訴えられた場合、同社が弁護士費用を負担するというものだ。

OpenAIのような生成AIサービスが機能を充実させるにつれて、ユーザーは芸術作品や動画制作から、脚本・小説の執筆、ウェブサイトの開発まで、あらゆることをAIに依頼することが可能になった。

OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)は基調講演で、「当社は著作権に関する法的請求に直面した顧客を守り、発生した費用を負担することができる」と述べた。

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