1800万円の非課税投資枠を早く埋めたい人は利用したい。
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- 楽天証券は13日、新NISAに向けた「積立予約サービス」の提供を開始した。
- 楽天証券のNISA利用者で、新NISAの運用開始と同時に「積立金額を増やしたい人」は利用すべきだ。
- なお、現状の積立設定を変更する必要のない人は、これを利用しなくても問題はない。
いよいよ新NISAの足音が大きくなってきた。
楽天証券は13日、新NISAに向けた「積立予約サービス」の提供を開始した。2024年1月より運用される新しいNISAの「積立設定を変更したい人」は、これを利用して、いまから新しい設定を登録しておくことができる。
なお、すでに楽天証券で一般NISA・つみたてNISAを利用している人は、2024年1月には自動的に新NISA口座が開設され、積立設定もそのまま引き継がれる。それで、特に問題のない人は、この積立予約サービスを利用する必要はない。
どんな人が利用すべきか?
では、どんな人が利用すべきか? それは主に、新NISAの運用開始と同時に、積立金額を増やしたい人だ。
新NISAでは、非課税投資枠が大幅に拡大された。つみたてNISAなら年間40万円だったところ、つみたて投資枠では3倍の年間120万円となる。これまで多くの人は、毎月3万3333円と半端な額を投資してきたわけだが、新NISAでは毎月最大10万円という切りのいい額を投資できようになるのだ。
一般NISAでも非課税投資枠は年間120万円だったが、成長投資枠では2倍の年間240万円となる。こちらも積立投資をするなら月々10万円だったところ、月々最大20万円と設定することが可能だ。
新NISAの生涯投資枠は合計1800万円。これを最大限に活用するには、運用開始される1月より新しい設定で運用しておいたほうがいいだろう(とはいえ、投資はあくまで、余剰資金の範囲で行うように)。
予約する期日にも気を配ろう
また、1月より華麗にスタートダッシュを決めたい場合、引落方法を設定する期日にも気を配りたい。特定の期日までに予約を完了させないと、1月の初回買付日に間に合わないからだ。各引落方法別の期日は以下のとおり。
- 楽天キャッシュ、楽天カードの場合:2023年12月12日まで
- その他金融機関(7日指定)の場合:2023年12月12日まで
- その他金融機関(24日指定)の場合:2023年12月25日まで
なお、上記期日に間に合わなかったとしても、それほど落ち込む必要はない。年内に予約すれば、2月の注文から反映されることになる。また、楽天証券の証券口座から引き落とす場合、特に新しい設定は不要だ。
ちなみに、この「積立予約サービス」では、積立銘柄の見直しも設定できる。特に楽天証券は取り扱い銘柄が多いので、何を選べばよいかわからない場合もあるだろう。そんなときは、このサービスに組み込まれた「かんたん積立診断」で、おすすめを提案してもらうことも可能だ。
特に利用しなくてもいい
重複するが、この「積立予約サービス」は、特に利用しなくても問題ない。すでに楽天証券で一般NISA・つみたてNISAを利用している人は、2024年1月には自動的に新NISA口座が開設され、積立設定もそのまま引き継がれるからだ。
世間的には、1800万円の非課税投資枠を5年で埋めることを考えている人も多いようだ。だが、投資スタイルは人それぞれ。自分自身の状況を鑑みて、無理せず、可能な範囲で運用していくのがベターだろう。