※本記事は、2022年5月23日に公開した記事の再掲です。
世界で「最も不便な」コンビニエンスストアは、観光客に飲み物などを売っている。
- 中国の湖南省には、世界で「最も不便な」コンビニエンスストアがある。
- 石牛寨地質公園の中にあるこのコンビニは、観光客に飲み物などを売っている。
- 中国のCCTVによると、店内には常に店員が1人いるという。
中国にあるこのコンビニエンスストアには、ちょっと頑張らないとたどり着けない。まずは120メートルの断崖絶壁を登らなければならないのだ。
世界で「最も不便な」コンビニエンスストアと言われているこの小さな木の箱は、湖南省にある石牛寨地質公園の崖に宙づりになっている。崖を登る途中で少し休憩を挟みたい人のために、飲み物などを販売しているという。
複数のメディアがその存在を報じたことで、このコンビニの写真は中国で大きな話題となった。中国最大のミニブログWeibo(微博、ウェイボー)では、「最も不便なコンビニエンスストア」のハッシュタグが5000万近くのビューを集めた。
多くのユーザーは、店員がこの小さな店をどのように営業しているのか、気になったようだ。
「毎日『職場』へ登ったり下ったりしているなら、店員はよほど体力があるのだろう」とあるユーザーはコメントした。
コンビニでは水や菓子を販売している。
中国のCCTVによると、店では飲み物に加えて、ポテトチップスといった菓子も売っているという。商品の価格は特に高いわけではなく、ペットボトルの水は2元(約40円)だ。
「店は大して儲かっていませんが、観光客がものすごく喜んでくれるので、わたしたちはとても意味のある仕事だと思っています」と店員の1人はCCTVに語った。
店内には常に店員が1人いる。毎朝、夜明け前に商品を補充するのも店員の仕事だ。
「新しく入ったスタッフは皆、最初はものすごく怖がりますが、すぐに慣れます」と店員は話している。
「唯一の問題はトイレです。トイレを使うには一度崖を下りて、また登らなければならないので疲れます。水分を取り過ぎないようにしています」
石牛寨地質公園は、絶壁や滝、クライミングコースなどで知られる中国で人気の観光スポットだ。CCTVによると、このコンビニエンスストアは2018年にオープンした。