アップルのMacが2016年PC市場“最大の敗者”に

アップルのPC市場のシェアは9.8% —— 。同社は2016年で最もシェアを落としたPCメーカーだった。調査会社IDCが発表した。PC業界全体で見ると、PCの出荷台数は2015年から5.7%も落ち込み、2016年は5年連続で下落の年となった。シェアをもっとも拡大したのはDellで、前年比4.3%増だった。

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Screenshot/IDC

2016年の半ばにはすでに、アップルにとって厳しい年になる兆しが見えていた。第2四半期と第3四半期の出荷台数は業界の平均をかなり下回っていた。これは人々が新型のMacBook Proの発売をじりじりしながら待っていたことが要因として考えられる。

2016年10月に新型MacBook Proが投入されたことで、前年同期比は0.8%減にとどまった(IDC調べ)。だが、上半期に失った市場シェアを回復するには少々力不足だった。

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Reuters/Beck Diefenbach

アップルの熱烈なファンの中には「自分たちが求めるようなデスクトップPCやノートPCを発表せず、2013年からこのかた、“惨めったらしく”、そして、“古臭い”Macを買わされている」と感じている人々がいる。さらにMicrosoftは「アップルファンは新型MacBook Proに失望して、Surfaceに乗り換えている」と主張している。

アップルの戦略は、少ない販売台数でも売り上げが伸びる「高価格帯製品」に注力する方向にシフトしている。ゆえに、他のメーカーほどにはPC市場のシェアを気にしていないのかもしれない。また、ユーザーがPCを使い続ける期間が長くなっているという傾向もある(買い替え需要減の要因の1つ)。

同社のビジネス全体にとってPC単体の重要性はもはやそれほど高くはないことを考えると、PC市場のシェア調査はアップルにとってはすでにどうでもいいことなのかもしれない。

[原文:Apple's Macs were the biggest losers of the PC industry in 2016 (AAPL)]

(翻訳:十河亜矢子)

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