中国・長沙市のラッキー・ノット・ブリッジの画像
Next Architects
「橋」は必ずしも一般的な灰色のコンクリートの梁やケーブル、デッキからなる必要はない。ひねったり、曲がったり、色鮮やかでもいい。 これこそオランダの建築会社Next Architectsがデザインした中国・長沙市にある「ラッキー・ノット・ブリッジ(Lucky Knot bridge)」の哲学である。
デザイン関連メディアDesignboomによると、この風変わりな歩行者専用の橋は実は3つの橋が1つの構造物へと編みこまれている。Next ArchitectsのMichel Schreimachers氏は米Business Insiderに対し、彼らのデザイン提案が2013年の国際コンクールで優勝した後、このプロジェクトを任されたと語った。長沙市で新たに再開発された中心街にかかるこの鉄橋は、2016年後半に完成した。
詳しく紹介しよう。
ラッキー・ノットは高速道路とドラゴン・キング・ハーバー・リバーの上にかけられている。川から78フィート(約23.8メートル)上にあるため、その下をボートが行き交う。
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全長600フィート(約182.9メートル)の橋は、実は3つの個別の橋が1つに絡み合っている。歩行者は8つの通り口から入ることができる。
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3つの歩道が5つの地点で重なる。Schreimachers氏はこれを「月の門」と呼ぶ。
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橋のデザインは、ジェットコースターのレールを真似ている。Schreimachers氏いわく、2つの通り道をつなぐだけでなく、歩行者の遊び場としても機能する。
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デザインチームがアイディアを得た中国の伝統的な結び目が、橋の名前の由来だ。
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古代中国の郷土芸術において「結び目」は、幸運と繁栄を意味するとSchreimachers氏は言う。赤という色もまた幸運と喜びを象徴している。
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Next Architectsは、型破りな橋を作ることで知られている。同社は昨年、オランダの川の氾濫しやすい地域に、水中に沈むことのできる橋を建設した。
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Source: Wired and Next Architects
Next Architectsの他のデザイン同様、ラッキー・ノットは常識からかけ離れている。
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images:Next Architects
[原文:China's new topsy-turvy bridge actually has three bridges woven into one]
(翻訳:梅本了平)