テニス界の女王ウィリアムズ姉妹の意外な子供時代

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Venus (左) と Serena

Clive Brunskill/Allsport

ビーナス(Venus)とセリーナ(Serena)のウィリアムズ姉妹は長年にわたりテニス界に君臨するスターである。だが、その子供時代は多くのプロテニス選手に比べ、慎ましいものだった。

ESPNの「Alyssa Roenigk`s oral history」の中で語られたように、22のメジャー大会に勝利しているセリーナだが、ウィリアムズ姉妹のテニスのキャリアは、大会に勝って賞金を獲得してくれることを願った両親が練習のために連れて行った公園から始まった。

多くのアマチュア大会に参加してプロとして踏み出す準備を整えたのち、1991年にプロコーチを雇うことにした。

それが、Roenigkの番組ゲストのリック・マッチ(Rick Macci)氏で、カリフォルニア州コプトン(Compton)の公園で彼が初めてセリーナとビーナスにコーチをした時の素晴らしい逸話を披露した。

「彼らはフォルクスワーゲンのバンに乗って現れたんだ」とマッチ氏。「ガタゴトすごく揺れてる車でね。3カ月分くらいのマックの包み紙とか、服とか、コークの缶に空き瓶なんかが車内に散らかってて、シートからはスプリングが飛び出してたよ。僕らはコートに向かったんだけど、スポーツクラブなんかじゃない。ごちゃごちゃした街の公園のなんだ。野球をしている人もいるし、みんな芝生を横切るし、コートにはガラスの破片が散乱してて、そこらでビールを飲んでる人もいたね」

当時10歳と11歳くらいだった姉妹はすぐにボールを打ち始めたが、マッチ氏は大して感心しなかった。2人が変わったのは、彼がこれは勝負なのだと明確にした時だった。

「普通、大体5分ほど見たら、何か特別なものがあるかどうかわかる。彼女らは打ち続けていたけど、僕は“この子たちはさほどでもない”と思ってた。腕も髪も足もバラバラに跳ねていて、髪のビーズが舞っていた。でもだんだん良くなってきて、足が動き始めたんで、“ポイントを取り合うミニゲームにしよう”と言ったんだ。そうしたら、蓄えていたものが噴き出した感じになって、誓ってもいいけど、ものすごいことが起きた。フットワークが良くなり、構えも良くなった。パフォーマンスが改善された。何が衝撃的かって言えば、すべてのショットに対する焼けつくまでの欲望だ。走って、戦って、すべてのボールに追いつこうと頭に火がついたみたいでね。ここまで執念を燃やす子供は見たことがなかった。また、こんな動きができる身体を持った子供も見たことがなかった。彼女らのような身体のアスリートは他のスポーツにいく。テニスではなく」

もう1人のウィリアムズ姉妹であるリンドラ(Lyndra)もまた、ESPNに対し、セリーナは生れながらの勝負師であるだけではなく、生まれつきアスリートなのだと語っている。

「子供の時からセリーナは体格が良くて、筋肉がついていたの。筋力トレーニングをたくさんやる必要がなかった。3歳でそういう身体に恵まれたのは特別なこと。みんながじきに注目するって思っていたのを覚えてるわ」

その後のことは言うまでもなく歴史として残っている。1999年セリーナとビーナスがフェドカップのデビューを優勝で飾ったのを始めとし、セリーナは22のメジャー大会を勝ち、今シーズンは23個目を狙っている。ビーナスは7つのメジャーを制している。マッチ氏が姉妹を助けた頃から、成功への飽くなき欲望は常に彼女らの中に宿っていたようだ。

[原文:Venus and Serena Williams' childhood tennis coach has an amazing story about coaching them for the first time]

(翻訳:十河亜矢子)

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