陸軍退役軍人 オスカー・バズケス氏、ジェフ・セッションズ氏の司法長官就任に異を唱える――「移民として法的に認められたことが、わたしの人生を変えた」

オスカー・バズケス氏

ジェフ・セッションズ氏の司法長官就任に反対する陸軍退役軍人オスカー・バスケス氏

CSPAN

陸軍退役軍人のオスカー・バスケス(Oscar Vazquez)氏が11日水曜日、トランプ次期米大統領から司法長官に指名されたジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)氏の就任を審議する委員会に出席。セッションズ氏は米国の移民を守らないだろうと、就任に強く反対する宣誓証言を行った。

バスケス氏の宣誓証言は、民主党と公民権運動の闘士らが、セッションズ氏の司法長官就任に反対して展開している戦いの一環。

バスケス氏はメキシコで生まれ、12歳の時に母親とともにアリゾナ州との国境を渡り、米国に移住した。

宣誓証言の中でバスケス氏は、移民法改正に対するセッションズ氏の強硬な姿勢を批判した。

「我々の国の法執行機関の職員は、移民はこの国をより強くするということを理解している人物でなければならないと思う」

「我々は、我々を傷つけようとする人々からアメリカ国民を守ってくれる司法長官を、慈悲に値する者には慈悲を示してくれる司法長官を必要としている」

バスケス氏は市民権を得たのち、パラシュート部隊の一員としてアフガニスタンで2年間の兵役に従事した。

「わたしは多くの移民が、誇りを持って米国に仕えてきたことを見聞きしてきた。アフガニスタンでわたしは、陸軍の仲間たちと肩を並べて戦った。我々は同じ軍服を着て、肩に同じアメリカ国旗をつけていた。我々がどこから来たかよりも、お互いのために喜んで死ぬことができるか否かが、より重要だ」

現在、家族とともにテキサス州に暮らすバスケス氏は、「自分はアメリカンドリームを生きている」と感じていたと続けた。彼は委員会に対し、他の移民たちに対しても同じような寛大さが示されるべきだと主張した。

「移民として法的に認められたことが、わたしの人生を変えた。それが自分から取り上げられることなど想像できない」

[原文:Army veteran who came to the US illegally as a child gives powerful testimony against Jeff Sessions

(翻訳:日山加奈子)

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