Screenshot via CNN
CNNのアンダーソン・クーパー(Anderson Cooper)氏と、アメリカのトランプ次期大統領の顧問であるケリーアン・コンウェイ(Kellyanne Conway)氏は、ロシアがトランプ氏の「痛手」につながる情報を持っているとの疑惑に関して、トランプ氏が把握していたかどうかで口論となった。
11日(現地時間)の夜のやり取りの中で、コンウェイ氏は、オバマ大統領と次期大統領のために行われたロシアのサイバー攻撃についての報告に添えられていた報告書について、トランプ次期大統領が把握していた事実はないと述べた。
「CNNやBuzzFeedが報道したようなことを示す文書などはない」
コンウェイ氏は特に「ロシアがトランプ氏に歩み寄るために働きかけたと断定したことを情報機関の責任者たちがトランプ氏に伝えた」というCNNのニュースのタイトルを問題視した。
クーパー氏は、10日にBuzzFeedが公表した確証のないメモと、CNNの報道を同一視していると反論した。メモには、トランプ氏がロシアの政府関係者と結託して政敵を攻撃したという疑惑が書かれていると言われる。
「BuzzFeedと距離を置きたい気持ちはわかる。でも、あなたたちが最初に言い出した」とコンウェイ氏が指摘すると、「CNNはBuzzFeedとは違う。そのことをあなたたちは認めるべきだし、もっと率直であるべきだ」とクーパー氏は反論した。
「報道陣を一括りに扱うのは政治的な判断だろうが、それは不当だし、不誠実だ」とクーパー氏は付け加えた。
11日の記者会見で、トランプ氏はCNNのジム・アコスタ(Jim Acosta)記者からの質問を拒否。CNNを「偽ニュース」と呼び、CNNからの質問は1問のみ、別の記者から受けた。
[原文:Anderson Cooper and one of Trump's top advisers battle over Russia report]
(翻訳:日山加奈子)