マイクロソフトが「Cortana」で目指す近未来のインターフェイス

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マイクロソフトのパーソナル・アシスタント”Cortana”は、人気テレビゲーム「Halo」のキャラクターに由来する

Microsoft

2017年は「Amazon Echo」と「Alexa」の年になるだろう。そんな予感がする。

しかし、マイクロソフトはけっして諦めないだろう。彼らにはパーソナル・アシスタント市場でAmazonに対抗できる武器が豊富にある。鍵を握るのは、Windows 10に搭載される「Cortana」だ。

2016年12月、マイクロソフトは開発者が「Cortana」を自社のアプリやハードウェアに組み込むための新しいツールセットを公開した。音響機器メーカーHarman Kardon(ハーマン・カードン)はその動きにいち早く対応、「Cortana」を内蔵したスマート・スピーカーを発表した。さらにマイクロソフトは家電見本市「CES 2017」で自動車メーカーのための新しいサービスを日産自動車とともに公にした。次に発売される日産車のダッシュボードには「Cortana」が搭載されているかもしれない

マイクロソフトのライアン・ギャヴィン(Ryan Gavin)氏が「CES 2017」で明らかにしたところによると、同社のエコシステム全体 ―― 「Microsoft Office」から「Microsoft Azure」「LinkedIn」、そして、車のダッシュボードまで ―― が「Cortana」の「未来への戦い」の舞台となる。

「Cortana」のビジョンはシンプルだ。「誰もが自分だけのパーソナル・アシスタントを持てる」。それは同時にマイクロソフトがこの「未来への戦い」において、人々が生産的であるよう手助けすることにフォーカスするで、Amazon、Google、その他すべてのライバルに対抗していくことを意味する。

チャットボット、LinkedIn、Outlook、そしてその先

AmazonはECとの接続を想定して「Alexa」の開発に注力し、Googleはその強みである検索機能にフォーカスしてパーソナル・アシスタントの開発に全力を注ぐ。これらのライバルと比較してマイクロソフトの「Cortana」は、生産性向上支援ツールとして際立った機能を有するとギャヴィン氏は考えている。

ITを高度に使いこなす「プロシューマー」と呼ばれる人たちのためだけに「Cortana」があるわけではないと彼は言う。「Amazon Echo」のように、もちろん「Cortana」も優れたスマート・ホーム環境を提供できるようになる。重要なのは「音声コントロール」だ。そのため、同社は様々なチャットボットに投資をしている。これらのチャットボットからマイクロソフトは 「Cortana」がよりよいパーソナル・アシスタントになるための人間らしい会話を会得に向けて、研究を続けている。

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Steve Kovach/Business Insider

とはいえ、「自然言語」の解析は優れたパーソナル・アシスタントの開発において「決定的な要素ではない」とギャヴィン氏は言う。もし、「Cortana」がほんとうの意味であなたの「アシスタント」となるのであれば、スマート・ホーム機能だけでなく、ビジネスに関する機能の実装も必須となるだろう。それこそ、マイクロソフトの得意領域だ。

「『Cortana』はわたしの仕事について、本当によく理解している」とギャヴィン氏は言う。「Microsoft Exchange」と「Outlook」のおかげで「Cortana」は、ユーザーのメールやカレンダーにアクセスすることが可能となる。また。「Microsoft Office 365」とつながれば、「Cortana」はファイルを検索し、関連ドキュメントを見つけ出すことができる。するとすぐに「LinkedIn」が「Cortana」を通じ、あなたが出会う人について、より多くの情報を提供してくれるだろう。

場所という問題

この戦略にはもう1つ大事なことがある。“場所”だ。文字通り「わたしのパーソナル・アシスタントは、わたしのために“その場”にいる必要がある」とギャヴィン氏は言う。「Amazon Alexa」は「Amazon Echo」から始まったかもしれないが、「CES 2017」で見たように、冷蔵庫車のダッシュボードテーブルランプにも活躍の場が広がっている。

「Cortana」は現在(iPhone、Android、Windows Phoneのいくつかのアプリを除けば)主に「Windows 10」に実装されているが、マイクロソフトは「Harman Kardon」のスピーカーや、次世代自動車(日産自動車)へと「Cortana」を広めるための基盤作りをしている。

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Windows 10の「Cortana」

Matt Weinberger/Business Insider

日産自動車との提携は、マイクロソフトが目指している戦略の優れた実現例だとギャヴィン氏は言う。自動車はよりスマートになり、現在のドライバー・アシスト機能から完全な自動運転機能へとこれからの数年間で移行するだろう。わたしたちが車内で生産的な活動をする機会はさらに増えていく。

とはいえ、ハンドルから完全に手を離すには、まだしばらく時間がかかる。いずれにしても、自分のデスクで使っているビジネス向けのソフトウェアのほとんどに「Cortana」が搭載されれば、もっとも自然なインターフェイスになるとマイクロソフトは考えている。

「車はオフィスの延長になる」のだ。

source:マイクロソフト

[原文: Why Amazon's Echo is totally dominating — and what Google, Microsoft, and Apple have to do to catch up

(翻訳:Conyac

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