Justin Sullivan/Getty Images
オバマケアの将来についての議論が少々荒れている。
オバマケアの名で知られる医療費負担適正化法(ACA)の廃止を推進する予算法案について議論中、この法律が国家に何をもたらしたかをジョージア州代表の共和党員Drew Ferguson氏が実に“鮮やかな”比喩を用いて説明した。
「廃止プロセスの必要性」は、彼の家にヤギが侵入したら、と仮定することで説明できると彼は主張する。
「6年ほど前、わたしはなかなか良い家に暮らしていた」とFerguson氏は語った。
「するとある日、ドアをノックする音が聞こえたのもつかの間、同僚らが廊下の反対側からヤギを家の中に放したんだ」
このくだりは、オバマ大統領の就任後に2年かかったAffordable Care Act(ACA)の可決について言及しているように見えた。この法案は2010年に採択された。
「今に至るまで6年間、このヤギがずっと家の中を荒らし回って破壊している」とFerguson氏は続けた。
共和党がオバマケアが機能していない理由に挙げている、保険料や控除免責金額の上昇が、ヤギが家の中を散らかしていることだと解釈できる。その一方、民主党は新たに2000万人もの国民が医療保険に加入できたこと、そして全米の医療費における総支出が過去50年で鈍化している事実を提示した。
「我が家をリフォームしたいけれど、その前にヤギがこれ以上被害を拡大させないよう家から追い出さなければならない」とFerguson氏は述べた。
「ヤギが家から出て行くまでは修理を始める意味がないからね」
両党の党員の中には、代替案なくしてACAを廃止すると、この法律を利用して保険加入した者への打撃、または連邦財政赤字の増加などの懸念を示している者もいる。しかし、Ferguson氏は、ACA(ヤギ)が廃止(屋外へ追放)されることで初めて修理(ACAに代わる法案)ができると主張している。
「2017年度の予算法案に賛同することで、このヤギを家から追い出すことができる」とFerguson氏は締めくくる。
「議長、家をリフォームするためには、間違いなく医療費負担適正化法を無効化することが不可欠です……」
つまりこういうことである。下院議会はヤギを追放する(少なくともその第一歩の)ために今日中に投票するのだ。
[原文:GOP lawmaker uses bizarre goat metaphor for Obamacare while arguing for repeal]
(翻訳:近松瑛真)