IDFは新しいプロセッサなど、インテルが新製品を発表する場だった。
Ethan Miller/Getty Images
インテルは、毎年、サンフランシスコで開催してきた最大の自社イベント「インテル・ディベロッパー・フォーラム(IDF)」の開催を中止する。これまでのように、PCの新しい未来を伝えることが難しくなったことが原因のようだ。
IDFの中止は当初、PC情報サイトAnandtechが伝え、その後、インテルのイベントサイトでも確認された。今年のIDFは、8月15日〜17日まで開催される予定だった。今年初め、同社は中国でのIDFを今年は開催しないと発表していた。
IDFは新しいプロセッサなど、インテルが新製品を発表する場だった。
しかし、同社は今後、PCやサーバーではなく、自動運転車やAI、あるいはIoTといった領域に注力していくとAnandtechに語った。その全てを1つのイベントで発表するのは困難だ。また、同社の広報担当者は「当社はより小規模かつテーマを絞ったイベントを開催し、同様にトレードショーや他のイベントに積極的に参加する予定だ」とBusiness Insiderに語った。
一方、これまでIDFが開催されてきたサンフランシスコのモスコーニ・センターの予定表には、(記事掲載時点で)まだIDFが記載されている。同社はイベント戦略を見直しに伴い、IDFの中止はしばらくの間続くと述べた。
何よりも、IDFの中止は5年続けて縮小しているPC市場を象徴する出来事だ。また同時に、インテルがこの状況下で改革に取り組んでいることを表している。
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[原文:Intel cancels its biggest event of the year as the world moves past the PC]
(翻訳:梅本了平)