なぜ航空会社はオーバーブッキングをするのか?

ギズモード・ジャパンより転載(2017年4月15日公開の記事)

確率のお話でした。

旅行には、予期しないトラブルが付き物です。しかし現地で災難に見舞われるならまだしも、飛行機に乗る段階でオーバーブッキングに遭い、出鼻をくじかれることも……。

そもそも座席数が決まっている飛行機で、どうして航空会社はオーバーブッキングをするのか? 中高生向けの学習ビデオを配信しているTED-Edで統計学者のNina Klietschが、その理由を解説しています。

航空会社がオーバーブッキングする理由は、当日キャンセルされる分を見越しているからです。予約した乗客が全員搭乗すれば問題ないのですが、現実はそうはいかないもの。飛行機を飛ばすのも商売ですから、航空会社としてはリソースを最大限に利用したいし、利益も得たい。そういうわけで、確率の二項分布を利用して実際の座席数を上回る数のチケットを販売しています。

動画では簡潔に説明されていますが、現実には二項分布に気候や時間、乗継関係などさまざまな要因が絡んだ複雑な計算となっているのです。ただ、指摘されているように、1つの座席に対し、2人に請求するのは倫理的にどうなのか? …というのはまた別のお話。

*2017年1月4日にギズモード・ジャパンで公開された記事の再掲載バージョンです。

image: TED-Ed - YouTubesource: TED-EdGeorge Dvorsky - Gizmodo US[原文

(たもり)

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