チェルノブイリ原発事故から31年 —— かつては町だった廃墟を歩く

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廃墟となったZalesye村の家

Gleb Garanich/Reuters

1986年4月26日、ソビエト連邦(当時)のチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が発生し、広島原爆の 10倍もの放射能が放出された。史上最悪の原発事故の一つとして、歴史から消えることはないだろう。

爆発で大気中に吹き上った放射性ガスや塵は、風に乗って中央および南ヨーロッパ中に拡散されていった。 この事故で31人が死亡し、数えきれないほどの人々が、放射線被曝によって長い間苦しんでいる。

発電所から半径19マイル(約30km)圏内は「立ち入り禁止区域」となり、約35万人が避難させられた。最も深刻な打撃を受けたのがウクライナのプリピャチで、事故後すぐに放棄され現在も廃墟となったままだ。

立ち入り禁止区域の今を表す17枚の写真を集めた(2016年撮影)。

爆発の原因は複合的だ。 一つ目の原因は発電所の建築が不完全だったこと。アメリカの物理学者でノーベル物理学賞を受賞したハンス・ベーテ(Hans Bethe)博士は「最初から不安定な構造だった」と指摘している。

チェルノブイリ事故現場

Gleb Garanich/Reuters


事故当時、発電所には1000MWの原子炉4基が設置されていた。 5号炉は建設途中だった。

事故現場

Gleb Garanich/Reuters


問題はたくさんあるが、その1つは原子炉の格納構造だ。コンクリートのみで造られていたが、本来は鋼鉄で補強されるべきだった。写真は廃墟となったZalesye村に放置されたベビーベッド。

ベビーベッド

Gleb Garanich/Reuters


爆発の直接的な原因は、電気系統の試験中に不手際が重なったためだ。

事故現場

Gleb Garanich/Reuters


エンジニアたちは原子炉停止の際に、タービンの惰性回転を利用して電力を取り出すことができるか、動作試験をしようとしていた。

事故現場

Gleb Garanich/Reuters


試験を行うため、発電所内にある自動安全制御の多くを解除する必要があり、さらに中性子を吸収して反応を制限するための制御棒の大部分を炉内から取り出さなければならなかった。

事故現場周辺にある観覧車

Gleb Garanich/Reuters


時間が足りず、エンジニアは原子炉の出力レベルを一気に下げてしまった。

事故現場周辺

Gleb Garanich/Reuters


その致命的な過ちは判断ミスの連鎖を引き起こし、最悪のシナリオである化学爆発に至った。

事故現場周辺

Gleb Garanich/Reuters


燃えた金属片が大気中に飛散し、あちこちで火災が発生した。 有毒な放射線のために、チェルノブイリは恒久的な立ち入り禁止区域と宣言されている。

事故現場周辺

Gleb Garanich/Reuters


原子力発電所から約1マイル(約1.6㎞)離れたプリピャチ市には、主に発電所に勤務する人々とその家族が住んでいた。

プリピャチ市

Gleb Garanich/Reuters


爆発があった翌日の4月27日、住民たちは家財道具を慌ただしく運び出した。

プリピャチ市

Gleb Garanich/Reuters


現在、街の中に入るには、セキュリティチェックを受けて許可を得た上でツアーガイドについていかなければならない。

プリピャチ市

Gleb Garanich/Reuters


子ども用のガスマスク。託児施設だった建物のあちらこちらで目にする。

子ども用ガスマスク

Gleb Garanich/Reuters


旧ソ連のエンブレムを掲げたまま廃墟になったプリピャチのアパート。

プリピャチ市のアパート

Gleb Garanich/Reuters


チェルノブイリで人は暮らせないが、動物の数は増えているという。

プリピャチ市の犬

プリピャチを歩き回る犬

Gleb Garanich/Reuters


放射性物質に汚染された水、土壌、および空気は、依然として立ち入り禁止区域周辺の人々に影響を与えている。

事故現場周辺

Gleb Garanich/Reuters


グリーンピースは、チェルノブイリ原発事故による健康被害で10万〜40万人が死亡する可能性があると試算する。

チェルノブイリ

Gleb Garanich/Reuters


[原文:17 stunning photos that show what the radioactive area around Chernobyl looks like more than 30 years after the explosion

(翻訳:Takae Ito)

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