Snapchat
読むとメッセージが消滅するメッセージングアプリSnapchatの運営元Snapが発売するカメラ内蔵サングラス「Spectacles(以下、スペクタクルズ)」は、一体何台売れていたのか?その推測に役立つ数字がこのほど公表された。
スペクタクルズは特殊な販売方法だったこともあり(後ほど解説)誰でも持っているガジェットではないが、同社にとっては数百万ドルの「ちょっとした」事業になった。
Snapの最高財務責任者(CFO)ドリュー・ボレロ(Drew Vollero)氏によると、2017年第1四半期の売上高は、1億4990万ドル(約170億円)。そのうち、「その他」の売上高は830万ドルで、その大半はスペクタクルズの売り上げだった。
昨年11月に発売されたスペクタクルズは、旅する自動販売機「スナップボット」でしか買えなかった(スナップボットは神出鬼没で、一定時間経つと別の設置場所に移される)。 しかし2017年第1四半期に入り、(2月になって)ついにスペクタクルズのオンライン販売が開始された。その結果、売上高800万ドル超を生み出す、「ちょっとした」事業になった、とボレロ氏は述べた。スペクタクルズの販売価格は129.99ドル(約1万4800円)。つまり、6万個以上販売された計算となる。
とはいえ、スペクタクルズを利用して、「Snapchat」に投稿する人はあまり多くないようだ。SnapのCEOエヴァン・シュピーゲル(Evan Spiegel)氏によると、スペクタクルズを使って作成されたスナップ(動画や写真)の総数は500万件超。Snapchatで、毎日30億件のスナップが作成されていることを考えると、この数字は極めて小さい。
Snapは今後もスペクタクルズに期待をかけ、新技術の研究を続ける予定だ。
「ユーザーが、文字通り、自分の目線で思い出を記録できるなんて、とてもエキサイティングだ」とシュピーゲル氏は述べた。
[原文:http://www.businessinsider.com/snap-took-in-8-million-from-the-sale-of-its-spectacles-2017-5]
(翻訳:Yuta Machida)