ファストフード市場に食い込むコンビニチェーンの底力 —— 豊富な品揃え、安価な価格設定

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ファストフードチェーンからシェアを奪うコンビニ

Facebook/Sheetz

コンビニエンスストアはマクドナルドのようなファストフードチェーンの脅威となりつつある。

アメリカの業界紙Nation's Restaurant News(NRN)によると、セブンイレブンやWawa、サークルKは総菜など調理済み食品の提供を増やしている。

コンビニはいくつかの点で伝統的なファストフードチェーンより優位だ。多くの店がガソリンスタンドを兼ね、食料品を取り扱っている。バーガー・キングやタコ・ベルのような1つの目的しか果たせない店と違い、顧客は一度で複数の目的を果たすことができる。

また、コンビニの多くはファストフードチェーンに比べ、ピザからホットドッグ、サンドイッチ、サラダと品揃えも豊富だ。

例えば、フィラデルフィアを拠点とするコンビニチェーンのWawaは、スープにパスタ、サンドイッチ、サラダ、トルティーヤ、スナックに加え、朝食メニューも提供する。

さらにコンビニは、価格も安い。平均購入金額はファストフードでの購入金額に比べ、2ドルも安い。

NRNのレポートによると、コンビニのシェアはいまや市場の10%を占めている。

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セブンイレブン

「クイックサービス・レストランはコンビニに注意を払わなければならない」と業界アナリストのBonnie Riggs氏は昨年11月、NRNに語った。

「彼らは業界に食い込み、その顧客を奪っている」

コンビニにとってもう1つの朗報は、マクドナルドのようなファストフードチェーンに通う世代よりも、さらに若い世代を取り込んでいる点だ。20代そこそこのミレニアルやジェネレーションZのティーンエイジャーの利用は増加傾向にある。

若い世代を顧客として取り込むことは、コンビニチェーンにとっては良いニュースだ。彼らの多くは人生を通じて、コンビニを愛用してくれるからだ。

[原文:An unlikely group of stores is becoming a major threat to McDonald's (MCD)

(翻訳:編集部)

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