マイケル・ムーア氏
Robin Marchant/Getty
マイケル・ムーア(Michael Moore)氏は、ドナルド・トランプ大統領への追及を続ける構えだ。
2016年、アメリカ大統領選挙前にトランプ氏を批判するドキュメンタリー映画『Michael Moore in Trumpland』を発表したオスカー受賞監督が、新たにトランプ大統領をテーマにしたプロジェクトを進めているという。昨年行われたアメリカ大統領選の数カ月前からトランプ氏の勝利を予見していた(さらに、どの州でトランプ氏が得票数で上回るかまで正確に言い当てた)ムーア氏だが、秘密裏に新たなドキュメンタリー制作に着手していたようだ。
トランプ氏が、大統領選の勝利宣言を行った日にちなみ『Fahrenheit 11/9』(大統領に選出されたのはこの前日の2016年11月8日)と銘打たれたこの映画は、2004年にオスカー賞候補になったムーア氏の監督作品『華氏911』(原題:『Fahrenheit 9/11』)と同じく、アメリカの独立系映画会社Weinstein Companyによって配給される。
Weinstein Companyが配信したリリースによると、ムーア氏はここ数カ月間、密かに制作を行っており、また本作が「トランプ氏の『鋼の鎧』を、さらには彼の政権を瓦解させる鍵となることを期待している」という。
「人々が彼にどんな批判を投げかけても、上手くいかなかった。どんなことが公になろうとも、彼は倒れなかった。真実や現実といった、論理的なもので彼を打ち倒すことはできない。彼は、たとえ自ら墓穴を掘ったとしても、次の日には起き上がりツイートし続ける。この映画がそれを全て終わらせる」とムーア氏はコメントしている。
映画の完成時期や公開日程については、現時点までに言及されていない。
(原文:http://www.businessinsider.com/michael-moore-trump-documentary-fahrenheit-11-9-2017-5)
[翻訳:忍足亜輝]