300万円で買える超ミニマル住宅「無印良品の小屋」

「無印良品の小屋」正面

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無印良品を運営する良品計画は、ミニマルデザインの食器やシンプルなベッドリネンを超える商品を売り出そうとしている。

今年8月から、良品計画は「無印良品の小屋」の販売を開始する。価格は300万円。

屋内面積はわずか98平方フィート(9.1平方メートル)。片流れ屋根、縁側、ガラス引き戸を備える。内壁には構造用合板、外壁には焼き杉材(杉板表面を焼いて炭化させることで耐久・耐候性を増している板材)が使われている。


「無印良品の小屋」屋内からの眺め

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多くの小さな住宅ユニットと同じように、この家は必要最小限の機能美を宿しており、大部分が木でできている。部屋はツインベッドを十分に置ける広さだ。

ツインベッドを置いてカーペットを敷いた室内風景

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無印良品の小屋」はプレハブ住宅だ。つまり、大部分があらかじめ工場で組み立てられた後で、建設現場に持ち込まれる。地面の湿気から守るために、コンクリートの土台のうえに建設される。

Core 77が指摘するように、この小屋には水道管、電気、換気システムを組み入れることができない。つまりトイレや流しを中に置けないから、自家発電システムをつなげて屋外トイレを置かない限りは、この小屋でずっと暮らすことはほぼ不可能だ。「無印良品の小屋」は多くの場合、別荘や離れとして使われることになりそうだ。

「無印良品の小屋」外観

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「無印良品の小屋」は、都会から離れたいという願望を持つ人のために作られたと、良品計画東京本社の広報担当者はBusiness Insider USに話した。

「日本では、週末くらいは都会を離れたいと思う人がいる。しかし、別荘を借りるととても高くつきます。『無印良品の小屋』はこの問題に対する優れた解決策です。無印良品というブランドの理念に従い、『無印良品の小屋』は『気に入った場所で暮らす』というコンセプトと、シンプルな生活から得られる満足感にインスパイアされています」

「無印良品の小屋」背面

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衣類や生活用品の小売業者として、家を売るという決断はブランド精神からの自然な延長線上にあったと、良品計画の広報担当者は加えた。

「無印良品はライフスタイル・ブランドですから、弊社の商品は生活のあらゆる局面に対応するものです。このプロジェクトでは、都会や自宅から離れた場所で暮らすとき人はどんな空間を住まいとして求めるだろう、というところにフォーカスしています」と広報担当者は述べた。

今回紹介した「無印良品の小屋」の他に、良品計画は3タイプの小さな家を2015年に発表していた。新しい「無印良品の小屋」は今夏、日本国内のみオンラインでの受注を開始する。


[原文:Muji just debuted a $27,000 tiny home that measures 98 square feet](翻訳:まいるす・ゑびす)

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