お釣りで始める資産運用「マメタス」の使い方を運営会社に直撃 —— FinTech会社ウェルスナビ取材

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登録したクレジットカードで買い物をすると、その「おつり」が投資資金に積み立てられていく。現在はiOS版のみでAndroid版は開発中。

撮影:中西亮介

アルゴリズムによる資産運用を行う「ロボアドバイザー」(※)による資産運用サービスを手がけるウェルスナビ(WealthNavi)が、会計時に生じる「おつり」で積み立て投資をするサービス「マメタス」を始める。今月下旬のリリースを予定しているという。どんなサービスなのか、運営するウェルスナビに聞いてきた。

マメタスの基本的な考え方は、「日々の買い物で生じる『おつり』を積み立て、貯まったお金をロボットがアルゴリズム運用する」というもの。会計計算にクレジットカードを使うため、実際に現金のおつりが発生しているわけではないが、比較的少額で、気軽に資産運用をはじめられる点がユニークだ(利用開始には少し手順がいる。後ほど解説)。

おつりの端数金額設定は100円、500円、1000円の3種類から選ぶことができる。例えば、端数金額を100円に設定した場合、クレジットカードで150円のお茶を購入すると、(お釣りが出る端数金額の2倍にあたる)200円からお茶代の150円を差し引いた50円が積み立てられる(同様に、500円の設定にしていると「500 - 150 = 350」で350円が積み立てられる)。

利用には、「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」のアカウント開設が必要だ。なお、アプリは現時点ではiOS版のみの対応だが、Android版も開発している。

ウェルスナビのCEO・柴山和久氏はマメタスの開発動機を「資産運用をこれから新たに始めたいという人のためにつくった」と語り、個人の金融資産が銀行預金に偏りがちな日本においても、手頃な資産運用を実現することを目指している。

ちなみに、ウェルスナビは今年5月にロボアドバイザーのアプリ「WealthNavi」(iOS版)の提供を開始しており、Android版も開発中という。

マイクを手に持ち話す柴山社長

CEOの柴山和久氏は日本における個人金融資産で預貯金の割合が多く偏っていると指摘。「今後は資産運用をしようという機運が高まっていく」と述べた。

撮影:中西亮介

実際に利用開始するには?

「お釣りで貯金」のマメタスのコンセプトだ。最初に書いておくと、利用開始時には最小運用開始金額(原資)などとして約32万円ほどが必要だ。もろもろの積立金などの関係で、初年度の必要資金は43万円ほどを見込んでおく必要がある。それでは、利用開始までの手順は次のとおりだ。

  1. 住信SBIネット銀行に口座を開設(すでに既存口座を持っている人はそれを使ってもOK)
  2. 住信SBIの口座と連携させるサービス「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」のアカウントを開設
  3. 「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」の最小運用開始金額である30万円+マメタスに必要な毎月の積立金1万円(この2つは「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」に入金する必要あり)を入金する(注:マメタスの積立金は毎月必要なので、貯金だと思って少なくとも初年度年間ではさらに+11万円=残り11カ月分の積立金の追加資金は見込んでおく)
  4. おつり運用のための原資として月5000円〜1万円程度を住信SBIネット銀行の講座に入金する。(注:以上が必要な原資。全部足すと、初年度中に総額43万円程度+αの資金が必要という計算)
  5. 無料のデジタル家計簿アプリ「Moneytree」でアカウントを開設し、自分が普段つかっているクレジットカードを登録する(Moneytree経由でカード利用履歴からお釣り算出を行うだけなので、引き落とし口座などの変更は必要ない)
  6. 設定完了。あとは、自分がいつも使っているクレジットカードで買い物すると、住信SBIネット銀行の口座からお釣り相当分が「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」の運用原資に加算され、ロボアドバイザーが運用してくれる。

こうした比較的少額での資産運用は、新しい形の運用手法として今後競合も含め国内でもバリエーションが増えて行くのだろうか?最後に、「マメタス」アプリの実機画面もまとめておこう。

マメタスをインストールしたスマホ端末。左上のアイコンがマメタスだ。「マメにこつこつ、日々の買物から生まれるおつりが資産運用に回され、ジャックとマメの木のマメのように大きく育つ」という意味を込めて名前をつけたという。

マメタスをインストールしたスマホの画面。

撮影:中西亮介



こちらは積み立て履歴の画面。上部に大きく表示されているのは積み立てた「おつり」の総額だ。

マメタスの積み立て履歴画面。

撮影:中西亮介



この画面でおつりの端数金額を決める。1カ月でどれくらい投資に回されるかの目安も表示されている。

おつりの端数を選択する画面。

撮影:中西亮介



※ロボアドバイザー:人間の手を必要としない自動投資顧問サービス。アルゴリズムを用い、利用者の資産運用を行う。利用者の希望に応じてリスク許容度を選択でき、投資ポートフォリオは随時組み換えられる。個人投資先進国であるアメリカでは急速のびていて、普及が進んでいる

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