アップルが公開したビデオを見ると、IoTを駆使した「スマートホーム」が、かつてないほど実用的なものに思える。
同社が5月17日(現地時間)に公開した動画には、ソフトウエアエンジニアのトッド・スタベルフェルト(Todd Stabelfeldt)氏が、ホームパーティを開き、自宅のさまざまな設備を音声でコントロールしている様子が紹介されている。例えば、同氏はスマートロックが装備された玄関ドアをアップルの音声アシスタント「Siri」に話しかけて解錠し、ビデオの後半では窓のブラインドを閉め、ダイニングルームの照明を暗くしている。
こちらがそのビデオ(日本語版)。
スタベルフェルト氏は、iPhoneの「ホーム(Home)」アプリと連動するアップルの「HomeKit」対応製品を使って、スマートホームを作り上げた。そしてiPhoneの「スイッチコントロール(Switch Control)」機能を使って、操作している。
同氏は幼少時代の不運な発砲事故により、肩から下は動かない。スタベルフェルト氏はテクノロジー・コンサルティング会社を自身で経営している。
アップルのアクセシビリティ機能は高く評価されており、障がいのある人向けに開発された「AssistiveTouch」などのソフトウエアは、障害のない人々の間でも人気になった。今年3月、アップルは、アクセシビリティ機能を搭載していることで、大きな人気を持つアプリ「Workflow」を買収した。
車椅子に搭載されたスタベルフェルト氏のiPhone
Apple
スタベルフェルト氏のビデオは、アップルが今月17日に公開した7本の動画のうちの1本。7本のビデオ(英語版)はここから閲覧可能だ。
source:Apple
[原文:A new Apple video shows an insanely cool house you can control with your voice (AAPL)]
(翻訳:Keitaro Imoto)