フォード、フィールズCEO退任は「クーデター」か

マーク・フィールズ氏

CEO退任が発表されたマーク・フィールズ氏

Rebecca Cook/Reuters

フォードは5月22日(現地時間)、CEOマーク・フィールズ(Mark Fields)氏の退任を発表した。業界関係者の一部からは「クーデター」という見方が出ている。

後任に就くのは自動運転車開発を進める子会社の会長、ジム・ハケット(James Hackett)氏。フォードの取締役会と創業家出身のビル・フォード(Bill Ford Jr)会長は、最近の業績に対する不満や自動運転車や電気自動車(EV)、さらにライドシェアサービスへの投資をより強化したいという意向があった。

「これはクーデターに近いと我々は考えている。社外や企業再建の専門家、自動運転車部門トップが絡んだクーデターだ」と、ノーザン・トラスト・キャピタル・マーケッツ(Northern Trust Capital Markets)のリサーチ部門の責任者ポール・モーラン(Paul Moran)氏は同日、顧客向けの文書で述べた。

「非常に先鋭的な動きだ」

フォードの株価は、3年前にフィールズ氏がCEOに就任して以降、40%近く下落した。同氏がCEOに就任したのはアメリカ自動車業界が回復のピークにあった頃だ。現在、アメリカ国内の自動車セールスは落ち込んでおり、フォードの利益率はライバルのGMに水をあけられている。

また株価の下落を受け、現在、フォードの時価総額は約430億ドルと、GMの490億ドルを下回っている。さらに両社を上回っているのは、約510億ドルのテスラ(Tesla)だ。

対照的なこの数字は、旧来型の自動車メーカーが新時代に移行できると考える投資家が少ないことを如実に示している。ピストンはソフトウエアに置き換わり、輸送サービスはマイル刻み、分刻みで取り引きされる時代に向かいつつある。

「フォードの取締役会は株価の低迷に嫌気がさしたのだろう」とモーラン氏は語る。

「これが自動車離れの現実だ。需要創出の弱体化と長期的な構造的問題。業界には、今後もさらなる崩壊が生じるだろう」

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Markets Insider

[原文:Ford CEO Mark Fields is out — and it looks 'like a coup'

(翻訳:Tomoko A.)

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