格安結婚式、アマゾンだけでここまでできる

結婚式

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アマゾンは書籍の販売からスタートしたが、創業者のジェフ・ベゾス氏は早い時期から「何でも屋」になることをもくろんでいた。

そんな彼の目標は実現しつつある。

アマゾンは5月23日火曜日、自社のハンドメイド販売サイト「Handmade at Amazon」上に、新しいウエディングオンラインショップを立ち上げた。アマゾンは2015年、表向きは世界最大のハンドメイドマーケットプレイス「Etsy」に対抗するため、「Handmade」を立ち上げている。

「Handmade」のウエディングオンラインショップでは、カスタムメイドされたケーキの飾りから紙吹雪、ベールまで、全てのアイテムを売る予定だ。Amazon Primeを利用すれば、2日で配送される商品も含まれる。(新郎新婦のイニシャルなどを図案化した)モノグラム付きの招待状を注文することだってできる。

専門店で手作り結婚式用品を売る発想に目新しさはないし、「Etsy」がすでに着手している(関連して、女性向けファッションメディア「Refinery29」が、両サイトの有益な比較を行っている)。しかし、この動きは他の理由で注目に値する:アマゾンによるウエディング部門独占への第一歩となるからだ。

つまり、こういうことだ。結婚式に必要なほぼ全ての物を、アマゾンで計画し、購入し、コーディネートできる。

婚約指輪が必要ならアマゾンで買えるし、ペアの結婚指輪の手配もできる。男性向けウエディングブランドの商品も購入可能で、全ての素材や価格帯は許容範囲内だ(実際、チタン製の結婚指輪は11ドルで、2日で配送される)。

ウエディングブーケ

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指輪はもちろんのこと、ウエディングドレスやタキシードも注文できる。タキシードショップでは、幅広い価格帯とタイプの商品をそろえているが、注文者自身が仕立て直さなければならない。ウエディングドレスのページは400ページもあり、最後まで忍耐強くスクロールすれば、新婦の母親やブライズメイドのドレスも見つかる。筆者は実際に、姉の結婚式用にブライズメイドのドレスを注文したが、大変満足した。

人生最良の日を間近に控えたカップルは、ウエディング・レジストリ(お祝いに欲しい贈り物のリスト)をアマゾンのサイト上で作成できる。専用のブラウザ拡張機能があるので、ウェブ上で見つけた商品の追加や、招待客へのシェアが可能で、配送料は無料。誰がどのプレゼントを贈ってくれたか、という履歴が追えるので、後からお礼のメッセージを送信できる。

生花のアイテムもアマゾンにお任せだ。既製のブーケ、花輪、テーブルの装花を手配できるし、花材の卸売りも可能なので、購入者自身がDIYで好きにデコレーションすることもできる。

残る重要項目は、食事、アルコール、そして音楽だ。いざとなれば、アマゾンにはレストランのデリバリーサービスがあるし、エリア限定だが、(最速約1時間で配送する、アマゾンのサービスの)Prime Now経由でアルコールの配送も可能だ(対象エリアは、間もなく拡大するとみられる)。

造園や配管工事の予約もできるアマゾンだが、DJやバンドの手配サービスは現時点ではないので、音楽に関しては自分で用意しなくてはならない。

だとしても、素晴らしく豊富な量のウエディング商品やサービスが、従来のサイトや実店舗に比べて、安く購入できる。これはウエディング専門業界を脅かす一方、安く結婚式を挙げたいカップルにとっては朗報だろう。

[原文:Amazon can now handle almost every single aspect of your wedding (AMZN)

(翻訳:四方田里奈)

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