ロータスのスポーツカー「エキシージ」
Lotus Cars
ボルボを所有する中国企業が、今度はイギリスのスポーツカーメーカー「ロータス」を傘下に収めた。
吉利汽車の親会社である浙江吉利控股集団は、マレーシアの自動車メーカー、プロトン・ホールディングスから、ロータスの株式の51%を譲り受け、同時にプロトン株の49.9%も取得した。2件の買収の詳細は明らかにされていない。
吉利はロータスの買収で、自動車業界で最も有名なブランドと、ロータスが長年蓄積してきたエンジニアリングとレーシングカーのノウハウを手中に収めることになる。
吉利にとってこの取引は、日本メーカーの存在感が大きく、極めて競争の激しい東南アジアマーケットでの事業拡大の足掛かりにもなる。CEO李書福が率いる吉利はこの10年でグローバル化を着実に進めており、今では世界で16の工場、設計スタジオ7カ所、そしてR&Dセンター5カ所を運営する。
吉利はロンドン・タクシー・カンパニー(LTC:London Taxi Company) も保有している。
1983年に設立されたプロトンは、自動車メーカーとしての生き残りが難しくなっており、吉利はその救済先として有力視されていた。
「プロトンは株式の過半数にあたる50.1%を保有し続ける。今後もマレーシアの自動車メーカーであるし、それが誇りの源泉になる。マレーシア国民に愛されているブランドは、復活する真の機会を得た」
マレーシアの財務副大臣ジョハリ・アブドゥル・ガニ (Johari Abdul Ghani)氏は、株式譲渡を発表する記者会見で語ったと、ロイターは伝えた。
プロトンは1996年にロータスを傘下に収めた。ロイターによると、今回の取引は7月までに完了する見込み。
source:Lotus Cars
[原文: Volvo and Lotus are about to join forces]
(翻訳:浦上早苗)