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たぶん、あなたは、本物のワサビに一度もお目にかかったことがない。
アメリカ化学会(ACS)による最新動画によると、アメリカで消費されるほとんどのワサビは、セイヨウワサビとホットマスタード、緑の着色料を混ぜたものだ。
事実、ワシントン・ポストが伝えているように、アメリカで売られているワサビの約99%は偽物だ。
多くのワサビが栽培されている日本でさえも、状況はあまり変わらない。専門家は、日本で売られているワサビの約95%はまがい物だとみている。
本物のワサビは栽培するのが難しい。卸売価格で1キロ160ドル(約1万8000円)という非常に高価なものもある。
本物のワサビ
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(本物の)ワサビを食べる時は肌理の細かい「おろし器具」(「さめ皮おろし」がよい)ですりおろすこと。とても複雑な味わいである。すぐに口に入れて欲しい。すりおろしたてのワサビは、15分でその独特の風味が落ちる。
セイヨウワサビの成分構成はワサビと似ているため、あのツーンとくる辛さを真似できる。はるかに安価なセイヨウワサビで作られた「ワサビ」は、持ち帰り用の寿司で使えるというメリットもある。これは本物の、すりおろされたばかりのワサビではできないことだ。
代替食品の産業規模は年間500億ドル(約5兆6000億円)。代替食品だからといって健康に害があるわけではない。
image:Alamy
[原文: Wasabi served at most sushi restaurants is not what you think it is]
(翻訳:Conyac)