マイクロソフトはなぜ「Pro 5」ではなく「Surface Pro」にしたのか?—— "Surfaceの父"に直撃


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Surface Laptopを手にプレゼンテーションするパノス・パナイ氏。

日本マイクロソフトは5月26日、都内でSurfaceシリーズの発表会を開催。アメリカで5月23日(現地時間)に発表したSurfaceの新型「Surface Pro」、そして5月2日に同じく発表した「Surface Laptop」、さらに日本投入が待たれていた28インチの大画面Surface「Surface Studio」などを正式発表した。

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冒頭と最後に登壇した日本マイクロソフト代表取締役社長 の平野拓也氏。今回のプレゼンテーションはほぼ来日したマイクロソフト本社のメンバーが行っていた。

これだけの製品の国内同時発表はマイクロソフトとしても相当に力の入っていることだ。冒頭に登壇した日本マイクロソフトの平野拓也社長は「日本におけるサーフェスビジネスの第二章ともいえる」と表現。また、発表会には米マイクロソフト本社からSurfaceシリーズを含むハードウェアデバイス部門の副社長パノス・パナイ氏らが来日し、日本に新投入されるSurfaceシリーズのフィロソフィを語った。

なぜ「Pro 5」ではなく「Surface Pro」になったのか?

今回、3つのSurface製品の同時投入ということになるわけだが、既報の海外発表の時点で話題だったのは「Surface Pro」が「Surface Pro5」ではなかったことだ。

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囲み取材に答える「サーフェスの父」こと、パノス・パナイ氏。

ナンバリングを外した理由について、発表会後の囲み取材に応じたパナイ氏は「我々は、アイデアやコンセプトからスタートして4世代の製品をつくってきました。常に我々は次のものがベストのものと考えています。今回は少し視点を変えて、こういったネーミングにしてみました」と、あくまでコンセプトや大きな方針変更があるわけではない、と説明する。

この業界で取材してきた者としては、昨今のSurfaceシリーズの成功を受けて、その他のメーカー各社からも「背面キックスタンド+取り外せるキーボード」という組み合わせの、いわば「サーフェイス型」ノートが多数登場していることも気になる。この現象をマイクロソフトは一体どう捉えているのか?

パナイ氏に直撃してみると、こういう回答が返って来た。

「(他社からも似た形のノートPCが出ることについては)それは良いことだと思っています。(結果的に)パートナーと我々がWin-Winの関係にあるわけですから。つまり、我々のプロダクトが特に大切にしているのは、製品の細部へのこだわりや、モノ作りで、それを"プレミアムなものである"という(高付加価値製品=高価格帯製品として)製品展開をしています。一方、パートナー企業もそれぞれの製品を展開しています。パートナー企業はWindowsのテクノロジーを使ってくださっているわけですから、Win-Winの関係にあるのです。(中略)Surfaceが登場するまで、Windows PCのプレミアム市場(高付加価値帯の市場)というのは下降傾向にありました。今は上昇傾向にあると思います。2in1のカテゴリというのは非常に急成長していて、これはまだ続くと思っています」

つまり、Surface型ノートが増加していることは、マイクロソフトは"大歓迎だ"ととらえている。似たコンセプトの製品が増えたところで、プレミアムレンジの製品として既にSurfaceは他にはないブランドになっている、という余裕ととることもできる。

(撮影:伊藤有)


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