5月2日にアメリカで発表され、教育機関や学生などに向けたWindows10Sを初搭載することで注目が集まるSurface Laptopは、日本にもWindows10Sがプリインされて登場する。CPUはCore i5-7200Uと共通で、メモリーとSSD容量の違いで2モデル。安い方から12万6800円(メモリー4GB/SSD128GBモデル)、14万6800円(メモリー8GB/SSD 256GB)。6月15日予約開始、発売は7月20日だ。
この製品、アメリカ発表時からわかっていたことだが、実は文教向けとは言いつつも、価格は高めだ。パートナー各社のWindows10S搭載機は200ドル(2万円強)程度から登場すると見られているが、Surface Laptopはまったくそのレンジの製品ではないからだ。それどころか、実は価格帯はSurface Proのi5モデルとまったく同じだ。同じような性能なら価格は同じ、というガイドラインで価格を揃えたようにも思われる。
使い勝手において気にする必要がある部分は3つ。
- Laptopのペン機能の筆圧感知は1024段階(Proは最新のSurface Penで4096段階)
- バッテリーはLaptopの方が1時間長く使える(14.5時間。Proは13.5時間)
- とても細かいことだが、画面サイズはLaptopのほうが大きいが、解像度は少し低い(Laptop 13.5インチ/2256x1504ドット、Surface Pro 12.3インチ/2736x1824ドット)
ちなみに発売日はこのSurface LaptopよりもSurface Proの方が1カ月も早い。つまり、マイクロソフトとしては、Surface Proをまず、たくさん売っていきたいと考えているはずだ。そのために、ProにはCPUの性能を抑えることで、価格をより下げた、Core m3モデル(10万5800円)まである。
写真とともに、ファーストインプレッションを見ていこう。
Surface Laptopは、パームレスト部分すべてが布のようなアルカンターラ素材。「冷たくて硬い」印象のこれまでのノートPCとはまったく違う印象を与えるデザインだ。
ハンズオンの実機では、キーボードの打鍵にはややたわみを感じる。しかし、マイクロソフトが言うように「非常に静か」なのは確か。新MacBook Proのように隣席に配慮する必要はまずない。キーストロークは1.5mmだが、打鍵感はしっかりある。
右側面。電源端子のみと非常にシンプル。よく見ると、左に向かって底面が傾斜して薄くなっているのがわかる。
左側面。フルサイズのUSB3.0ポート、ミニDisplayポート、イヤホン端子。要するにSurface Proと同じだ。
カラバリ「プラチナ」の天板。上品な金属感があって綺麗だ。カラバリは青、赤、金など全4種類あるが、プラチナ以外のカラーは後日発売になる。
裏返すと、ヒンジ側にマイクロソフトロゴが控えめにレーザー刻印してある。
デモ機の詳細情報。CPUはCore i7-7200Uの2.5GHz、メモリー8GBの上位モデルだった。
発表会の壇上でSurfaceの父、パノス・パナイ氏は「MacBook Airより50%速い」とアメリカ流の名指しプレゼンを披露
もちろんキーボードはバックライト対応。
Surface Laptopの上位/下位モデルをスペック表で比較。CPUは両方同じだ。
(撮影:伊藤有)