Boring company
イーロン・マスク氏の地下トンネル掘削会社Boring companyはロサンゼルス市の地下にトンネルを掘り、車を電動式の「ソリ」のようなものに載せて、地下トンネル内を高速で移動させようと計画している。そんな同社が、電動ソリと共に将来地下トンネル内を走るかもしれない電動車両のコンセプト画像を新しく公開した。
この車両は、4月に行われたTEDトークでマスク氏が公開した映像では、一瞬しか登場しなかった。しかし、今回公開された画像で、この車両は複数の乗客が立ったり座ったりして乗れる旅客車両であることが明らかになった。また、車両はミニバスのようなフォルムで、全面ガラス張りのようだ。
Boring Company
地下トンネルを利用する方法は、この旅客車両だけではない。一般乗用車も専用のエレベーターを利用することで地下トンネルにアクセスできると、マスク氏はTEDトークの中で述べた。
どのような仕組みかと言うと、利用者は専用のエレベーターにある電動ソリに車を載せる。ソリは車を載せたままエレベーターで地下のトンネルへと送られ、地下トンネル内では、最高時速130マイル(約209キロ)で移動する。
マスク氏は5月12日(現地時間)、Boring companyがSpaceXの駐車場敷地内で初のデモ用トンネルを掘削し始めたことを発表し、稼働中の巨大なボーリング・マシンの写真や動画を公開した。その内容をBUSINESS INSIDER JAPANでもまとめているので、気になる方はこちらのリンクから。
マスク氏のもくろみは、最終的にこのシステムを利用した地下トンネルのネットワークをロサンゼルス市中に張り巡らせることだ。もっとも、より大規模にプロジェクトを進めるための正式な許可を既にとっているかは不明だが。
この地下トンネルシステムの仕組みは、以下の動画から。
(翻訳:Yuta Machida)