社会変革プラットフォーム「Change.org」にビル・ゲイツらが33億円を追加投資

リード・ホフマン氏

LinkedIn創業者兼会長リード・ホフマン氏。投資にはビル・ゲイツ氏や、Yコンビネータの社長サム・オルトマン(Sam Altman)氏も加わる。

Steve Jennings/Getty

LinkedInの共同創業者リード・ホフマン(Reid Hoffman)氏は、「社会変革プラットフォーム」のChange.orgに対し、3000万ドル(約33億円)の投資を行うと発表した。同サイトは、誰もが簡単に「キャンペーン」と呼ばれる署名活動を行えるサイトだ。

ホフマン氏はLinkedInへの投稿で今回の投資を明らかにしたフォーチュンによると、投資にはビル・ゲイツ氏や、Yコンビネータの社長サム・オルトマン(Sam Altman)氏も加わる。

ホフマン氏、ゲイツ氏、オルトマン氏は、2014年後半にも同サイトに対し、2400万ドルの投資を行っている。

その他にも同サイトへの投資家には、リチャード・ブランソン(Richard Branson)氏、俳優のアシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)氏、ラッパーのナズ(Nas)氏など著名人が名を連ねる。

ホフマン氏は投稿の中で、Change.orgを「民主主義を推進するための重要な力」と呼び、「サイトのユーザーとキャンペーンを始める人は、大きな社会的関心事に対して責任を持っている」と説明した。現在、Change.orgには1億8000万人のユーザーがいる。

「重要な問題や政策に対して、ロビイストを雇うことなく大きな影響を与えることが可能な世界を実現する」

同サイトのキャンペーンには、優秀な学生を国外追放から救おうといったシリアスなものから、提供が終了したチキンナゲットのソースを復活させるようマクドナルドに呼びかけるといった冗談交じりのものまで多種多様だ。同サイトのキャンペーンがきっかけで、性的暴行を受けた被害者を守る法律が制定されるなど、立法措置に至ったケースもある。

しかし、Change.orgが社員の30%をレイオフしてからまだ1年も経っていない。報道によると、100人以上の従業員が解雇された

Change.orgのCEOベン・ラットレイ(Ben Rattray)氏は、2016年、同社が2000万ドルの売り上げをあげたとフォーチュンに語った。また同社は今後、賛同者がキャンペーンに資金を寄付し、同社が手数料を得る仕組みを構築していく予定だ。同様に、キャンペーンを始めた後の、有料の告知プランなども検討していく。

[原文:LinkedIn founder Reid Hoffman and Bill Gates team up for a $30 million investment in petition site Change.org

(翻訳:Keitaro Imoto)

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