犬のおかげでロナウジーニョは最高のサッカー選手になった
Rodolfo Buhrer/Getty Images
ブラジルの伝説的なサッカー選手ロナウジーニョは、元大リーガー、デレク・ジーターのサイト「ザ・プレイヤーズ・トリビューン」に書いた「幼いころの自分への手紙」で、子どもの頃、愛犬とサッカーの練習をしたという思い出話を披露した。
人を相手にした練習だと、相手はすぐに疲れてしまうのだが、愛犬のボンボンは「疲れ知らずのデフェンダー」だった。
ロナウジーニョが子どもの頃の自分に宛てた手紙の一部を紹介しよう。
きみが住んでいるポルト・アレグレは、麻薬とかギャング団とか、そんなのがいっぱいいる。大変だけど、路上や公園で犬と一緒にサッカーしていれば大丈夫だよ。
そう、犬さ。とにかく犬は、疲れを知らないディフェンダーなんだ。
兄さんのロベルトや友だち、他の年上の人たちと公園でサッカーはできる。でも、みんなバテちゃうんだ。でもきみはもっとサッカーがしたい。なら、犬のボンボンをいつも連れて行くんだ。
ボンボンは雑種だけど、正真正銘ブラジルの犬なんだよ。そしてブラジルの犬もサッカーが大好きなんだ。ボンボンはドリブルや他の技術を磨く練習相手にぴったりさ。そして、たぶん、きみの「エラシコ」に降参する最初の相手になるよ。
何年か経って、きみがヨーロッパでプレイするようになったとき、ボンボンを思い出させてくれるデフェンダーが、少しはいるよ。
「エラシコ」(ポルトガル語で「輪ゴム」)は、ロナウジーニョが得意なフェイントで「フリップフロップ」とも呼ばれている。足の外側(アウトサイド)でボールを押し出し、相手にその方向に行くと思わせて、すぐに輪ゴムが付いていたかのようにボールを引き戻す。
相手のディフェンダーが何が起きたのか理解したときには、もうロナウジーニョはボールを別の方向にキックしている。
[原文: Brazilian soccer legend Ronaldinho explains how his childhood dog made him a better footballer]
(翻訳:Conyac)