トランプ大統領、Twitterでメルケル首相に反論

メルケル首相とトランプ大統領

Sean Gallup/Getty Images

トランプ大統領とドイツのメルケル首相の間に緊張が走った。

トランプ大統領は5月30日(現地時間)、Twitterでドイツを批判した。「アメリカはドイツに対して巨額の貿易赤字を抱えている。加えて、ドイツはNATO(北大西洋条約機構)とNATO軍に対する費用負担が低すぎる。アメリカにとって非常に由々しき状況だ。何とかしなければ」

このツイートは、メルケル首相がドイツで28日に行った演説で、「今後、アメリカやイギリスと距離をおく必要がある」という趣旨の見解を示したことへの反応だ。

「他国に依存できる時代はある程度終わった。私はそれをこの数日(G7首脳会議)で経験した。我々ヨーロッパ人の運命は、自らの手で握るべきだ」(メルケル首相)

メルケル首相は30日、「アメリカとの関係は極めて重要ではあるが、我が国は他国にもまた目を向けていく必要がある」と述べた。

トランプ大統領のTwitterでは、貿易赤字に対する不満がたびたび表明されている。アメリカにとって「悪い貿易取引」の例として、トランプ大統領はこれまでに、中国、メキシコ、カナダ、そしてドイツに対する貿易赤字を引き合いに出している。アメリカ国勢調査局によると、2016年、アメリカはドイツに対して649億ドル(約7兆2000億円)の貿易赤字を計上した。

さらにトランプ大統領は、25日に開催されたEU高官との会談でもドイツの貿易黒字を批判したと、ドイツ週刊誌デア・シュピーゲルが報じている。トランプ大統領は、「ドイツは貿易において『非常に悪質』」と述べ、ドイツの対米自動車貿易を問題視した。

このコメントの真意を、アメリカ国家経済会議委員長で経済担当大統領補佐官のゲイリー・コーン氏が説明した。「トランプ大統領は、ドイツの貿易は悪質だと考えているが、アメリカはドイツとの間に、問題を抱えているわけではない」とコーン氏はシチリアで開かれたG7首脳会議で報道陣に述べた。

トランプ大統領は25日、NATO加盟国に対する演説のなかで、加盟国が負うべき財政負担を示した。一方、外交政策の専門家らは、加盟国の取り決めとして、各国はGDPの2%をNATOの軍事費として拠出すべきとしており、2024年までの実現を目標とすると述べた。

アメリカはドイツに対して巨額の貿易赤字を抱えている。加えて、ドイツはNATOとその軍に対する費用負担が低すぎる。

アメリカにとって非常に由々しき状況だ。何とかしなければ。

[原文 : 'Very bad for the US. This will change': Trump fires back at Germany, Merkel in tweet ]

(翻訳:Eiko Ofuji Mizuta )

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい