日本コロムビア株が急騰 —— 米ファンドRMBがTOBを提案

日本コロムビア(6791)は、5月24日付けで同社株の公開買付(TOB)を提案したアメリカのファンドRMBに対し、提案の内容について説明を求めていることを明らかにした。日本コロムビア株の終値は前日から9.3%高騰した。

東京証券取引所

撮影:今村拓馬

アールエムビー ・ジャパン ・ オポチュニテイーズ・ファンド,エル・ピー(RMB Japan Opportunities Fund LP)が提案したTOBは、1株あたり790円で普通株式の一部または全てを対象に行うというもの。日本コロムビアの発表によると、同社の株式を保有するRMBは、日本コロムビアに対して提案の回答を5月29日までに行うよう求めた。これに対し、日本コロムビアは、TOBの目的や株式取得後の具体的な経営方針、買付価格の算定根拠などが示されていないとして、提案の是非を検討できない状況にあると判断した。

日本コロムビアをめぐっては、音楽配信技術を手掛けるフェイス(4295)が今年3月、株式交換により同社を完全子会社化すると発表していた。RMBは株式交換契約の中止を求めている。RMBが発行する報告書によると、同ファンドは2015年第4四半期現在、フェイスの株式8%を保有していた。また、RMBは過去数カ月でコロムビアの株式を市場で取得。関東財務局への報告書によると、RMBは5月23日現在、7.2%の株を保有している。

6月1日夕までにRMBからの回答はなく、日本コロムビアは「適切な手続きを経たうえで本提案に対する当社の賛否の意見を決定する」との考えを示した。

1910年に日本蓄音器商会として発足した日本コロムビアは、日本で初めて蓄音機を生産したり、国内初のLPレコードを発売するなどで知られる音楽関連企業。2017年3月期決算によると、同社の売り上げは140億2000万円、営業利益は18億8600万円と前年同期比で57.2%増えた。アニメ関連作品やゲームソフト、アーティストマネジメント関連事業の売り上げに加え、利益率の高い過年度発売作品の売り上げが堅調に推移した。

(この記事は、第3パラグラフにRMBのコロムビア株の保有割合を追加、更新しました)

編集:佐藤茂

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