グーグル、テスラ、ゴールドマン…… 経済界トップが広げる失望 —— トランプのパリ協定離脱

トランプ大統領

パリ協定離脱を宣言するトランプ大統領

Win McNamee / Getty Images

トランプ大統領が発表した地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱。残留を求めていたアメリカ経済界のトップらの間には失望が広がった。

TwitterやFacebookなどを通じて発せられた彼らの声を聞いてみよう。






テスラCEO イーロン・マスク氏

テスラやスペースXのCEOを務めるイーロン・マスク氏は、大統領の助言委員会を辞任することを発表。

大統領の助言委員会を辞任する。気候変動は事実だ。パリ協定の離脱は、アメリカにとっても、世界にとっても良くない。

フランス大統領 エマニュエル・マクロン氏

5月にフランス大統領に就任したエマニュエル・マクロン氏は英語とフランス語の両方でスピーチをし、遺憾の意を表明。最後にトランプ大統領の選挙時のキャッチコピー「Make America Great Again(アメリカをもう一度偉大に)」をもじり、「Make Our Planet Great Again(我々の地球をもう一度偉大に)」と締めくくった。

スピーチはFacebookやPeriscopeで同時中継された。


アメリカ前大統領 バラク・オバマ氏

オバマ前大統領は声明を出し、パリ協定に残留する諸国こそが雇用や関連産業の創出を通じて恩恵を受ける立場にあると強調。アメリカ政権が離脱しても「国内の各州や都市および企業が、次世代のために1つしかない地球を守る取り組みを強化し、道を開く一層の努力をすると確信している」とした(ロイター)。

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オバマ大統領が出した声明全文

https://pbs.twimg.com/media/DBQm-9qW0AEVOXa.jpg


グーグルCEO サンダー・ピチャイ氏

今日の決定に失望した。グーグルはすべての人にとってよりクリーンで、豊かな未来を作るために努力し続ける。

Facebook CEO マーク・ザッカーバーグ氏

パリ協定からの離脱は環境と経済にとって悪であり、子どもたちの未来を危険にさらすものだ。

我々は、今後新たに建設するデータセンターを100%再生可能エネルギーで運用していくつもりだ。

気候変動を止めるには、我々が世界全体で取り組まなければならない。手遅れになる前に共に行動すべきだ。

ゼネラル・エレクトリック(GE)CEO ジェフ・イメルト氏

パリ協定に関する今日の決定に失望した。

気候変動は事実だ。産業界は今こそ、政府に頼るのではなく、自らこの問題解決の道を開いていかなければならない。

マイクロソフトCEO サティア・ナデラ氏

気候変動はグローバルな行動が求められる喫緊の課題だと信じている。我々は今後もなすべきことをする。

マイクロソフト社長兼法務責任者 ブラッド・スミス氏

パリ協定離脱の決定に失望している。マイクロソフトは今後も、課題解決に向け我々がなすべきことをしていく。

投資家 マーク・キューバン氏

民主党が賢ければ、直ちにトランプ大統領と話し合い、パリ協定に戻るべきだ。

セールスフォースCEO マーク・ベニオフ(Marc Benioff)氏

パリ協定から離脱するというトランプ大統領の決定に深く失望した。我々は気候変動問題に対して、これまで以上に努力する。

ゴールドマン・サックスCEO ロイド・ブランクファイン氏

今日の決定は、環境問題への取り組みと世界におけるアメリカのリーダーシップ両方を後退させるものだ。

〔原文:'INDUSTRY MUST NOW LEAD': Business leaders slam Trump's decision to withdraw from Paris climate agreement

(翻訳:西山里緒)

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