スペイン・マドリードにある「リストランテ・ソブリノ・デ・ボティン」は、世界で最も古いレストランだ。
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かのアーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)が愛したレストラン「リストランテ・ソブリノ・デ・ボティン」は、スペイン・マドリードの中心部にある。
開業当初は小さな宿屋だった。フランスの料理人ジャン・ボティン(Jean Botin)とその妻が1725年に始め、のちに歴史的観光スポットになった。 今では、世界で最も古いレストランとして、公式にギネス世界記録に認定されている。同店は、300年近く使われて来たオーブンでローストしたジューシーな肉料理をはじめ、素朴なカスティーリャ料理で有名だ。
世界最古のレストランで味わえる子豚の丸焼き料理と美味しいスペインワインを見てみよう。
ボティン夫人が他界し、おいが後を継いだとき、屋号が「Casa Botin」から現在の「Sobrino de Botin」(「Botin家のおい」) に変わった。現在はゴンザレス家が所有している。
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ボティンは4階建てで、伝統的なスパニッシュ居酒屋のたたずまいである。 ダイニングルームは、ボデガ(ワインセラー)、カスティーリャルーム、フィリップ4世の部屋の3つ。
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最も有名な料理は、コチニージョ・アサド(子豚の丸焼きロースト)とコルデロ・アサード(子羊のロースト)。
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レストランでは、週に3~4回カスティーリャ・イ・レオン州のセゴビアから子豚を、セプルヴェダから子羊を仕入れている。
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子羊も子豚も、300年ものの鋳鉄製オリジナルオーブンでローストされる。
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表面は香ばしく、中の肉はやわらかく仕上げ、ポテトのローストを添えて完成。
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ヘミングウェイは、ボティンの子豚の丸焼きをこよなく愛し、彼の作品『日はまた昇る』(英題:The Sun Also Rises)の中で紹介している。「ボティンの2階でランチを食べた。そこは世界でも最高のレストランの1つだ。私たちは子豚のローストとスペインのリオハ・アルタ地方のワインを楽しんだ」
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クラムスボティンはもう1つの人気メニュー。オニオン、ホットチリペッパー、ガーリック、ドライホワイトワイン、パプリカ、トマトピューレにローレルの葉をいれて煮込んだソースが自慢だ。
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こちらが全てのメニュー。
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おいしいイベリコ豚の生ハムは、注文に応じてカットしてくれる。
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スペインでは、午後9時から11時の間の夕食時に、卵料理を食べるのが一般的。 こちらは、黒ソーセージとポテトが入ったボティンのスクランブルエッグ。
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運が良ければ、スペイン音楽の生演奏とともに、食事を楽しむことができる。
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ブリトニー・フォーラー(Brittany Fowler)がこの記事の初期のバージョンに貢献している。
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[原文 : Here's what it's like to eat at the oldest restaurant in the world ]
(翻訳:Eiko Ofuji Mizuta)