YouTube広告騒動の余波 —— クリエイターたちはアマゾン、Facebookに鞍替えするのか?

YouTubeの信頼性は最下位

YouTubeは「最も安心して投稿し、参加できるサービスはどれか」を尋ねた、BI Intelligenceの調査において最下位となった。

BI Intelligence

YouTubeは今年4月、新しいガイドラインを発表した。広告表示による収益化を制限するもので、YouTubeでお金を稼ぐことはますます難しくなった。

不快なコンテンツや過激派の動画の横に広告が掲載されたとして、多くの企業がYouTubeから広告を引き上げた騒動から2カ月。YouTubeは厳し状況の中、広告掲載環境の改善に取り組んでいる。しかし、広告掲載が可能な動画の基準を引き上げることは、クリエイター離れを生み出す危険性も秘めている。

YouTubeは危険で不安定な状況に追い込まれている —— 安全性を高める必要はあるが、しかし同時に、コンテンツ制作を阻害する可能性がある。YouTubeが抱える最大のリスクは、有名なYoutuberたちが、より多くの収益を求めて他の動画サイトに移行することだ。視聴者がその後を追えば、YouTubeは従来、広告主獲得につながっていた大きな視聴者数を失うかもしれない。もちろん、月間ユーザー数10億人以上ということを考えると、これがYouTubeの収益に大きな影響を与えるとは考えにくい。とはいえ、YouTubeでの収益率の低下は、アマゾンのライブストリーミングサイトTwitchやFacebookといった動画プラットフォームの成長に拍車をかけることになる。

また、広告問題に揺れたYouTubeの状況を悲しんだのは、企業だけではない。視聴者もYouTubeを信頼できなくなった。YouTubeは「最も安心して投稿し、参加できるサービスはどれか」というBI Intelligenceの調査において最下位となった。

YouTubeを最も安全なサービスと答えたのはたった4%。他サービスから大きな差をつけられてのワースト1位だ。これはYouTubeにとってもう1つの脅威を示唆している。つまり、他の動画サイトが視聴者に快適な環境を提供し、クリエイターを集めることができれば、YouTubeと競合し得るということだ。

[原文:YouTube videos become even harder to monetize (GOOGL)

(翻訳:Keitaro Imoto)

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